RVN
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推し活文化の弊害のひとつは、ファンの「全肯定」が空気として強くなりすぎることで、そこに甘えて進歩も研鑽もないまま、熱量だけを盾に質の低いコンテンツを強気な価格で差し出す側が増えてしまうことだと思う。
もちろんアイドル本人が懸命に頑張っていることは否定しない。
ただその事実を免罪符のように使って「文句を言うな」「応援していればいい」という同調圧力が生まれると、結果的に業界全体の機会主義を助長してしまう。
本来つまらないものは「つまらない」と言っていいはず
それは愛がないからではなく、むしろ本気で見ているからこそ持てる健全な視点だと思う。
買い手側の「推しを思う気持ち」を実質的な人質にして、批判や検証の言葉を封じ、客全体のリテラシーを下げていく。
そんな流れが続けば審美眼や探究心といった、本来コンテンツを豊かにするはずの基準は少しずつ失われていく。
その先に待っているのは、何を出しても褒められ、何を売っても成立する、緊張感のない市場だ。
そうなれば、コンテンツから余白も深みも消えていく。
推し活が文化である以上、守るべきなのは無条件の肯定ではなく、良いものをきちんと良いと言い、違うと思った時には違うと言える感性のほうだと思う。
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