佐藤実(構造王)@構造塾
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佐藤実(構造王)@構造塾
@Ms_Structure
難しい構造計算を日本一わかりやすく伝える「構造塾」を運営しています。 木造住宅の耐震に関する情報を発信中! https://t.co/jcGOBlXwPD
横浜市港北区新横浜ウエストビル6F Se unió Şubat 2014
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自己矛盾に気が付けない人たち
SNSには今日も炎上が溢れている。
毎日どこかで、誰かが燃やされている。
ここ最近も、ある俳優の投稿が炎上していた。
内容は、誰かを否定するものではなく、
ただ「自分の考え」を示しただけ。
それなのに、コメント欄にはこう並ぶ。
「違う考えの人に配慮しろ」
「自分の考えを押し付けるな」
「他人を否定するな」
その言葉を見ていて思う。
それ、全部あなた自身がやっていませんか?
否定するなと言いながら否定する。
押し付けるなと言いながら押し付ける。
見事なまでの自己矛盾。
しかも厄介なのは、
本人たちはそれに気づいていないこと。
「正義」という言葉を手にした瞬間、
自分の言動が見えなくなる。
炎上とは、意見の対立ではなく、
無自覚な自己矛盾のぶつかり合いなのかもしれない。
そして今日もまた、
誰かが「正しさ」を振りかざして、
誰かを燃やしている。
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【2025年法改正と住宅業界】
2025年4月、住宅業界にとって大きな法改正が行われました。
・省エネ基準の義務化
・4号特例の範囲縮小
対象の中心は、小規模な木造住宅(旧4号建築物)です。
まず、省エネ基準の義務化。
これまで努力義務だった省エネ基準が、
ついに義務化されました。
ただし、この基準は
決して高いレベルではありません。
例えるなら、
車でいえば、燃費の最低基準がようやく義務化された程度のレベルです。
本来、この法改正は
2020年に実施される予定でした。
しかし様々な事情により実現せず、今回、多くの方の尽力によって5年遅れで実現した改正です。
そして、この省エネ基準義務化の影響により
建築基準法側でも構造規定の見直しが行われました。
断熱材の増加や高性能な窓の使用などにより建物重量が増加します。
建物が重くなれば、
・建物に作用する地震力が増える
・柱に流れる荷重が増える
そのため、
・壁量計算の見直し
・柱の小径の変更
といった構造規定の変更が行われました。
さらに、
4号特例の範囲縮小です。
これまで特例で審査されていなかった2階建て木造住宅についても、確認申請で構造審査が行われることになりました。
ただし、これは新しい厳しい制度ができたわけではありません。
言ってみれば、4号特例ができる前の状態に戻っただけのことです。
最近、住宅業界では
「確認申請が下りにくい」
「審査が遅れている」
といった声も聞こえてきます。
いわゆる「官製不況」なのですが、安易に住宅業者側が被害者のような感覚を持つことはいかがなものか・・?
確かに審査項目が増え、
申請に時間がかかるケースはあるでしょう。
しかし、ここで考えるべきことがあります。
確認申請で指摘が出るということは、
・省エネ設計
・構造設計
に不備がある可能性もあります。
その指摘対応に時間を要し、
結果として申請が下りていないケースもあるのではないでしょうか。
今回の改正は、過剰な要求ではありません。
住宅として最低限行うべきことが制度化された
というレベルです。
それを
「法改正が悪い」
「確認が通らない」
とする風潮には、少し違和感を感じます。
今回の法改正は、住宅業界が「きちんと設計する時代」へ進むための大きな転換点なのかもしれません。
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佐藤実(構造王)@構造塾 retuiteado

2/27(金) in 埼玉県
「構造塾」×「DGR.119」
木造建物 × 災害
災害に勝つための構造知識
代表の思いが前進した1日。
災害の備えとして構造を知ること。
#木造ブリーチング をスタンダードに向けた取組みを今後も続けて参ります。🔥
@Ms_Structure
ありがとうございました。💡
#dgr119 #dgr_119




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構造計算業務が「疲弊する仕事」にならないために
近年、プレカット業者をはじめ、構造計算業務をサービスとして提供する企業が増えてきました。営業担当者は「構造計算まで対応できます」と提案し、受注の武器として活用する。しかし現場では、設計段階で構造を考慮していない間取りが持ち込まれるケースも多く、構造計算担当者は成立しないプランや、極端に手間のかかる案件に追われ、疲弊してしまう状況が生まれています。
ときには、計算そのものが成立しないこともあります。それでも営業側は「せっかく取ってきた案件だから、早く、安く」とプレッシャーをかける。結果として社内には温度差が生まれ、構造計算が“価値を生む仕事”ではなく、“重たい業務”として扱われてしまうのです。
しかし本質的な問題は、難しい計算にあるのではありません。
構造を無視した間取りを、そのまま受けてしまう体制にあります。
本来やるべきことは、計算を後追いすることではなく、間取りの段階から構造的な考え方を共有することです。例えば、構造的に無理のあるプランはコストアップや設計の制約につながることを工務店に伝え、構造を意識した間取り作成のレクチャーや設計支援を行う。こうした“前工程”への関与こそが、構造計算業務の価値を高める鍵になります。
単に計算を受ける会社は、価格競争に巻き込まれます。
しかし、設計段階から伴走し、構造的な視点を提供できる企業は、業務のポジションそのものを変えることができる。構造計算を「作業」ではなく、「設計品質を上げるサービス」として展開することで、はじめて差別化が生まれるのです。
構造計算を後処理の業務にしてしまえば、社内外で摩擦が増え、やがて“邪魔な業務”と見なされてしまうでしょう。
だからこそ今、求められているのは、計算のスピードではなく、構造を起点に設計を導く姿勢なのだと思います。
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