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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の映画で出番がなくなった重要人物がいる。「科学」だ。そのおかげで私にとっては、つまらないとは言わないが、なんとなく違和感のある鑑賞体験になった。 小説は『火星の人』で知られるアンディ・ウィアーが書いた、上下巻あわせて650ページの大作だ。気軽に読むのは厳しいが、内容は中学生にも理解できるもので、主人公ライランド・グレースのとぼけた性格もあって、楽しく読破できるだろう。 本編の最大の魅力のひとつであり最大の障壁が、ライランド先生による膨大な「科学講座」だ。いま起きていることをライランドが科学的にこと細かく説明してくれるのだが、数式こそほぼ出てこないものの、わりと延々と続く。楽しい描写なのはわかる。しかし私はそこで結構つまずいた。たくさんの科学を浴びることに慣れてないのだ。 ところが、読んでいくうちに読者も内面化していくこの科学の知識を、異星人のロッキーも持っていることがわかり、めちゃめちゃアガる。 ここが物語のいちばん強力なポイントだ。 「科学は宇宙の共通言語だ」 と信じるに足る説得力のある場面だ。 映画ではライランド博士の科学講座がまるごと抜け落ちているため、この崇高な体験はできない。「人類を救いに行ったら変な岩みたいな宇宙人に会っちゃった」ということでしかない。「わりとよくある話だなぁ」と思った観客は多いだろう。 ふたりの背後には、お互いの人類が築き上げてきた科学の歴史があるのだ。ライランドとロッキーが出会ったとき、「科学さん」も一緒にそこにいた。尊敬すべき人物だ。特に、ロッキーたちの世界に相対性理論がないとライランドが知るくだりで私は「アインシュタインってすごいんだな」と思った。詳しくは知らないが。多くの科学者たちにも畏敬の念を抱いた。 しかし映画は大衆娯楽である。映像作品は視覚的に楽しませるべきだし、観客を否定すべきではない。大きな予算のかかった作品では特にそうだ。チケット代を回収しなければいけない。私をはじめ、チケットを買う客層というものを、映画製作者はよく知っている。その客層に対して長々と科学の講座をしたり、「科学はすごいぞ」と言うべきではないかもしれない。その時代の観客の価値観に合わせる必要があるのだろう。映画での様々な改変は、そう考えると辻褄が合う。ライランドがロッキーの宇宙船「ブリップA」と遭遇する場面で、小説と映画では大きな違いがある。映画では恐怖したライランドが「ブリップA」から逃げようとする。ライランドのキャラクターを考えると違和感がある。小説でライランドは、「人類を救わなければいけないが、好奇心には勝てん!すまん、人類!」となる。延々とライランド講座を受けてきた読者には笑える場面だ。「まあそう考えるのも無理はないな」と思える。しかし暗い映画館の座席に固定された観客の、ライランドに対する好感度は下がるかもしれない。ライランド講座を受けていないのだから。脚本家たちも、かなり検討を重ねたのだろう。映画では「追いかけっこ」をすることで、違った味のする笑える場面になっていた。ごまかしたな、と思ったが、悪くなかった。 SF大作は世界中の多くの観客を満足させなければいけないので、抽象的な概念は描きにくいし伝えにくい。「科学はすごい」というメッセージはエリート主義と取られるかもしれない。結果、重要人物である科学は、映画では小道具A、くらいの存在でしかなくなった。それはまるで、楽しく遊んだ友達が帰ったあとの部屋の空気のようで、なんだかさびしい。 映画の制作陣は選択した。 小説ファンを満足させるか、新規の観客を呼び込むか。両方は選べない。 「いまいくぞ、観客」 しかし小説ファンにとっても、今回の映画版はまるで駄目ということはない。ヘイル・メアリー号が飛ばしたビートルズのように、一生忘れないだろう映像をたくさん届けてくれた。しあわせ!しあわせ!しあわせ!と喜ぶばかりである。 だから、カラオケを聞かされたり1トンの金属を溶かしたのがライランドの手柄になっていたことぐらい許してあげようと思った。「でも映画って、今まで山ほどいろんな宇宙人が出てきたけど、それに比べたら地味なこの映画は大丈夫かな」と、少し心配するくらいである。




マイナンバーの暗証番号忘れたからコンビニで初期化しようとして、アプリから初期化のための予約をしようと思ったんだよ。 役所勤めしてる時も、人に聞かれたら 「わざわざ役所に行かなくてもアプリから手続きしてコンビニでできますよ」 なんて気軽に言ってたからさ。 で、結論から言うと、このアプリがまあクソすぎて、これまで案内した全住民の方に平伏して謝りたい気分。 まずどっからダウンロードするのかが非常にわかりづらい。 「ここからダウンロードできるのね?」と思わせといて、タップしたら一般的な説明文書がアップされたりすんの。 で、あれこれやって、なんとかアプリをダウンロードするわけ。 そしたらさ、こいつがまあ、落ちる落ちる。 操作を誤ったらすぐ別画面に遷移するし、一手間違えたら即最初に戻らされる仕様。 この仕打ちに耐えに耐え、なんとか顔認証まで進んだと思ったらよ。 / 全く同一人物って認識されない! \ そりゃカードに載ってる女は数年前の若さを保った女。化粧だってしてる。 で、カメラに映るのは、ヨレヨレに疲れた髪ボサボサのババア。 とはいえさ、さすがに顔認証くらいされるでしょって思うじゃん普通。 何度やっても無理で、エラーになるたびに振り出しに戻らされるから、 一旦諦めて、ラーメン食って、 ひとまず髪型を当時のものに似せて、口角の上げ方も化粧の仕方も、当時の写真に似せたら、ようやく通過したの。 なんなんこれ。 鬼畜すぎん? 化粧と髪型で判断するわけ? アプリの口コミに、「諦めない心が大事」って書いた人と、今わたし抱擁交わしたい気分よ。

問題のサーバーをSingle Userモードで起動して、swapをオフにして、ネットワークを有効にして 祈るように freebsd-updateを実行。なんとか完遂して13.5にしたら普通に起動した。 ■ さくらVPSで移行するFreeBSDな人! 13.5以上にUpdateしてから移行してください!








