
岡本和真(智弁学園)
レギュラーメンバーに交じって初めて参加した5月の徳島遠征。練習試合で、入学間もない15歳は、とんでもないアーチをかけた。
小坂監督
「最初の打席で。逆方向に果てしなく飛んでいったんですよ。いきなり右中間に。こいつ、すごいな、やっぱりすごいなと思ったのがそこです。なのに後の打席で、普通に打ったら打てる投手やのに、ポンポンと見逃して三振した」
「と思ったら、何も言わずに走って帰ってきて。『1年生』って感じやった。バットを振らず、バットの芯の部分を持って走ってくる。1発目にあんなホームランを見せられてるから、余計に思った。そういう姿を見せたらダメやと。相手になめられてしまう。全国から注目されるバッターになろうと思ったら、風格を身につけろって怒ったんです」
智弁学園での3年間、細かいことはしょっちゅう注意した。だが小坂が岡本に対して本気で声を荒らげたのは、それが最初で最後だった。
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