
高橋光成「2年生エースで全国制覇、それがもたらした苦難」
優勝しても、自分自身や周りの仲間は変わらないが、確実に変わったものもある。
周囲が、自分を見る目だ。
休日に街を歩けば声をかけられ、修学旅行でプロ野球のキャンプを見学に行っただけで、スポーツ新聞に取り上げられる。練習試合のたびに多くのマスコミが訪れ、不本意なピッチングに苛立ちを感じるときも苛立ちを感じるときも取材に応じなければならず、その場で、多くのスカウトが訪れていることを聞かされる。
知らず知らずのうちに、これまで感じることのなかった疲労やプレッシャーが蓄積していた。
悩めるエースを救ったのは荒井監督だった。
マウンドでの投球練習時にはいつも傍らで見守り、気づいたことがあれば、短く言葉をかける。
「監督さんから言われることは三つだけ。しっかり立って、体重移動して、肩を入れ替えろ、と。細かいことは言われない分、すごく、心に響くんです」
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