みよこ retweetledi

【AmberS】EXシアター有明
今回の作品は新劇場のこけら落としということもあり、確実な音響を目指しつつも新たなチャレンジをしたいと思い、
音響としては「イマーシブサウンド」にチャレンジしました。
僕がイマーシブサウンドを舞台で使いたい理由としては、
「キャストの声をキャストから聞こえるようにしたい」
なんだか当たり前のように聞こえますけど、実はWLマイクを使うミュージカルや演劇では当たり前ではありませんでした。
通常スピーカーは、舞台前の左右両サイドに、LRと呼ばれる大型SPが配置されます。
WLマイクもLRから拡声されて出るわけです。
両サイドに大型SPが設置されてるので、客席全体に声(音)を届けることはできるのですが、
3人以上、大勢で話す場面だと、それぞれの声(音)が混ざった状態の声がLRのSPから出るので、誰がどこで話してるかが分かりづらくなる現象が常々起きてました。また聞こえづらくなる原因は劇場特有の反射音にもあったりもします。
それを回避するために、マイクにディレイをかけて遅らせたり、生声に音量を近づけたりと試行錯誤する必要がありました。
そこで僕がやりたかったイマーシブサウンドでは、SPを多数設置し、キャストの立ち位置から声(音)を届けるというものです。
そのためにはキャストにGPSタグなるものを付けてもらい、舞台上のそれぞれの立ち位置をGPSセンサーで把握し、その立ち位置に近いSPから声が届けられるというものです。
このシステムにより、下手側で話せば下手側で聞こえるし、上手側で話せばちゃんと上手から聞こえるようになるのです。なんなら隣り合わせで話しても微妙に再生位置がずれて、それぞれの声がきちんと分離してクリアに聞こえるということです。
「AmberS」はまさにスタートからイマーシブサウンドが発揮されてます。
で出しの大橋さんのセリフは下手側、次に話す寺西さんは上手側、物語のスタートからキレイにイマーシブの効果が使えました。
この効果はSE(効果音)や音楽も同じで、効果音も上手で銃を打てば上手で鳴るようにできるように、舞台上の任意の場所に効果音を配置できます。
今回はさらに情熱溢れるパーカッションバンド「LA SEÑAS」さんが参加してくださってます。
彼らは4人で参加してますが、一人一人の受け持ち楽器は複数あります。
通常のLR ミックスだとなかなか一つ一つの楽器を分離良く聞かせるには、オペレーターやら音響システムの質が問われるところですが、イマーシブサウンドであれば、それぞれ楽器をポジションに配置するだけで、ある程度分離良くクリアに聞かせることができます。
イマーシブサウンドは音を3D配置できるツールって感じです。
イマーシブ(immersive)の意味は没入です。
イマーシブサウンドを導入することにより、お客さんが音の聞こえを気にすることなく、より作品に没入できることに
本来のイマーシブサウンドの意味があると思います。
今回はある程度それが達成できたように思えてよかったです。
ただ自然に聞こえすぎてそういう効果に気付かれないのが寂しいですが、音響的にはスゴイことができてると思います。
今後、日本にEXシアター有明のような、多数のSpが設置できるような設備を持つ劇場がたくさん増えれば、いろんな作品でイマーシブサウンドを届けられるので、今後、そのような設備を整えた新しい劇場が増えることに期待してます。
また観劇された方もこれがイマーシブサウンドとは、知らない方が多数だと思います。
「AmberS」は、イマーシブサウンドで公演をお届けしてます。
公演を観て頂いて、音が良かったと感じた方はイマーシブサウンドの良さを広めてもらえたら嬉しいです。
なお、イマーシブサウンドを行うにはイマーシブプロセッサーというものが必要なのですが、
今回は、
d&b audiotechnik社のSoundScape【DS100】を使用してます。
世界のミュージカルや舞台で使われており、実績のあるプロセッサーだと思います。
GPSを使ったトラッキングシステムに関しては、
TiMax社 【TrackerD4】を、ArtWiz様からお借りしました。
d&b audiotechnik JAPAN様、ArtWiz様、ご協力いただきありがとうございました!
長文読んでいただきありがとうございました。
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