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@413s9
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ある統計によると、90%以上の日本人が中国人に否定的な印象を持っているという。 正月の帰省の際、中国旅行の話を母にしたところ、本気で心配して止められた。職場の人から、拘束された日本人駐在員の話などを聞かされたらしい。 僕自身、大学の第二外国語で中国語を学ぶほど、中国の歴史や文化にはもともと興味があった。しかし実際に中国人と深く関わる前までは、やはり様々なバイアスを持っていた。 中国には選挙がない、人権が弾圧されている、報道の自由や情報を得る自由がない、政治的な意見を言うことが禁じられている──。そうした話を見聞きするうちに、僕は中国人のことを、政府に都合よく洗脳され、自由を制限された可哀想な人々なのだと感じていた。また、モラルが低い、マナーが悪いといった日本の報道も、そのまま信じていた。 これまでに10回以上中国を訪れ、数多くの人々と交流する中で、そうした先入観がいかに一面的なものだったかに気づいた。そこには、自分と同じように日々を生きる人々がいるだけだった。中国の人々は思い切り人生を楽しんでおり、ある意味では日本人以上に開放的で自由に見えることさえあった。 昨今の日本の政治状況を見ていると、むしろ日本の方が政治的に危ういのではないかと感じることもある。政府にとって都合の悪い情報は十分に報道されず、SNSを見ても自由で建設的な議論とは程遠い。 今回のイランとイスラエルの戦争についても、中国では現地にリポーターを派遣し、比較的客観的で中立的な報道が行われていた。一方で日本では、バラエティ番組を優先して報道がほとんど行われないばかりか、報道番組でも「トランプ大統領の判断は正しい」「イランは自制すべきだ」といった主張が目立つ。 日本人は、自分で判断するための十分な情報を与えられていないのではないか。そう考えると、それはある意味で中国以上に完成された国民コントロールなのかもしれない。 また、日本社会には「勝ち馬に乗る」「長いものに巻かれる」という風潮があり、人々が互いに圧力をかけ合い、忖度や自粛を生む。そうした空気は、中国の監視社会とは別の形で、むしろ自律的で恐ろしいものにも思える。 中国の地方都市の隅々まで進んだ発展ぶりや、上海の摩天楼を目にして、日本人の中にある中国や中国人のイメージは、30年前のまま止まっているのではないかと感じた。 最後の夜の食事で、僕は友人にこんなことを言った。 「日本政府は、中国が攻めてくるかもしれない、だから防衛力を強化しなければならないと言う。その結果、所得税も上がるんだ」 友人はこう答えた。 「中国が資源も産業も乏しい日本を攻撃するメリットはない。だから日本との戦争なんてありえないよ」 「日本、韓国、中国が手を取り合って協力できればいいのに」と僕が言うと、友人はこう続けた。 「そうなれば理想だけれど、中国はあまりにも大きい国だ。もし中国に何か起これば、その影響はアメリカ以上になるかもしれない。だから適切な距離を保ちながら、お互い協力していけたらいいね」 日本人が思っている以上に、中国では日本文化が人気だ。アニメやゲームはもちろん、日本食や日本人のライフスタイルについても、多くの中国人がよく知っている。 中国人が日本へたくさん旅行に来るのと同じように、日本人ももっと気軽に中国を訪れ、お互いを理解し合えるようになればいい。そんなことを強く思った。 これからも深く、長く、中国と中国の人々と付き合いたいと思っている。





