Sabitlenmiş Tweet
joyfullfortuneCookie.
637 posts

joyfullfortuneCookie.
@Bufferinacount
@Lucainhadou ⇽弟子
Katılım Ocak 2024
350 Takip Edilen171 Takipçiler
joyfullfortuneCookie. retweetledi
joyfullfortuneCookie. retweetledi
joyfullfortuneCookie. retweetledi
joyfullfortuneCookie. retweetledi
joyfullfortuneCookie. retweetledi

渋谷でナンパしてきた男に、いきなり家に誘われて行ったことがある。普通なら断る。でも断らなかった理由があった。
「家においしいご飯があるから食べに来ませんか。」
写真を見せられた。こんなに美味しそうなご飯は初めて見た。
まだまだ若かった私は、彼に着いて行ってしまった。
エレベーターに乗りながら少し後悔し始めた。
でも
部屋に入った瞬間、後悔が消えた。
本当においしそうな写真通りのご飯が並んでた。
「作ったんですか。」
「作りました。」
「なんで見知らぬ人のために。」
「料理を誰かに食べてもらいたくて。」
「それだけですか。」
「それだけです。」
信じられなかった。
でも食べた。
本当においしかった。
「普段は何をしてる人なんですか。」
「料理人です。店を閉めて、今は独立を考えてる。」
「なんで店を閉めたんですか。」
「客が来なくなったから。」
「なんで来なくなったんですか。」
少し間があって答えた。
「料理が上手すぎて、客が気後れして来れなくなってしまったと言われた。」
「どういう意味ですか。」
「敷居が高すぎた。本格的すぎて、普通の人が入りにくかったらしかった。」
「それでどうしたんですか。」
「路上で知らない人に食べてもらうことにした。おいしいと思ってもらえるかどうか、確認したくて。」
「ナンパじゃなかったんですか。」
「ナンパじゃない。食べてもらいたかっただけ。」
「今まで何人食べてもらったんですか。」
「あなたで10人目。」
「全員家に来たんですか。」
「全員来た。断られたのは1人だけ。」
「全員おいしいと言いましたか。」
「全員言った。でも1人だけ泣いた人がいた。」
「なんで泣いたんですか。」
「お母さんの料理と同じ味がしたって言ってた。お母さんが◯くなってたらしかった。」
「それを聞いてどうしたんですか。」
「その人のお母さんの料理を教えてもらって、完全に同じものを作った。」
「なんのために。」
「食べてもらうために。その人が食べたい時に、いつでも食べられるように。」
デザートが出てきた。
「新しい店を開くつもりはあるんですか。」
「開く。でも今度は敷居を低くする。」
「どんな店にするんですか。」
「路上で声をかけてきた人なら、誰でも入れる店。」
「それは普通の店じゃないですか。」
「普通の店が一番難しかった。」
帰り際に言われた。
「また来てください。新しいメニューを試したくて。」
「また来ます。」
「ありがとうございます。47人の中で、一番おいしそうに食べてくれたから。」
ナンパだと思ってた男が、一番真剣に料理と向き合ってた人間だった。
翌年、渋谷に小さな店が開いた。
看板に書いてあった。
「どなたもどうぞ。」
私がひとり目の客になった。
日本語
joyfullfortuneCookie. retweetledi
joyfullfortuneCookie. retweetledi










