Erieln
4.6K posts

Erieln
@DQXLOVER
2020年3月よりTwitter始めました。ただいまDQX4年生☆ モーモンバザーにて汗と涙の結晶、光の鍛冶ハンマーなどを旅人バザーよりもお得なお値段にてお分けしております。興味のあるかたはロマネ(5627-2334)の2Fまでお越しください☆
東京 Katılım Şubat 2020
421 Takip Edilen388 Takipçiler

日付を間違えるようになった。
でも毎日書いた。
「今日、娘が来た。」
「今日、娘が手を握ってくれた。」
「今日、娘の名前を思い出せなかった。でも娘だとわかった。」
名前を忘れても、書き続けていた。
ある日、母が日記を渡してきた。
「これ、あなたに渡しておく。」
「なんで。」
「書けなくなる前に。」
「まだ書けるじゃない。」
「そのうち書けなくなるから。」
受け取った。
「読んでいいの。」
「読んでほしいから渡した。」
読んだ。
最初のページから読んだ。
全部、私のことだった。
嬉しかったこと。
悲しかったこと。
私が知らない日も、書いてあった。
「今日、娘に怒られた。でも嬉しかった。」
「なんで嬉しかったの。」
母に聞いた。
「覚えてない。」
「日記に書いてあるよ。」
「読んで。」
読んだ。
「怒られたということは、まだ娘に必要とされているということだから。」
黙った。
「お母さん、今も必要だよ。」
母が少し笑った。
「知ってる。」
「なんで知ってるの。」
「あなたが毎日来てくれるから。」
名前を忘れても、必要とされていることだけは忘れていなかった。
日本語



















