精神科医/ 生きづらさと育ちのラボ
195 posts

精神科医/ 生きづらさと育ちのラボ
@Dr_Child_Dev
精神科・児童精神科医 こどもの発達から、大人の生きづらさまで、「育ち」の視点を重視し支援しています。

【小中高生の自殺 昨年538人で最多】 news.yahoo.co.jp/pickup/6574354

こどもの自殺が、過去最多を記録。 その原因は何でしょう? >動機は、「学校問題」(251人)が最も多く、 >次いで「健康問題」(174人) >「家庭問題」(147人)でした。 とは言いますが、 スマホ(特にSNS)の長時間利用が 深く関わっていることは、間違いありません。 丁度先日、2026年2月に発表された、 スマホ利用時間の統計。 高校生では、6時間44分と過去最長を記録。 昨年より25分も増えています。 ちなみに、 9時間以上利用の高校生は、14.6.%です。 6人に1人は、依存症の水準。 睡眠と学校以外の時間の、 半分以上をスマホを使っている。 スマホ(特にSNSの長時間利用により、 うつ病、不安障害、自殺のリスクは 約3倍に高まります。 米国の研究では、 デシタル機器の使用に関して 「個人の意思」で解決することは不可能として、 学校、自治体、あるいは国が動いて、 システム自体を改善しないと、 どうにもならないと報告されています。 日本は、世界有数のデシタル自由国家。 いや、デジタル無法地帯。 いつまで放置するのか? そろそろ、スマホ(特にSNS)の害に 気付く人が、増えて欲しい。

正直、他科の人が考えているより、精神科医は、摂食障害の治療が得意でもないし好きでもない。そもそも定期通院している患者も少ない。




とはいえ、精神科医を責めるのは少し違う。児童精神はコスパ悪いんよ。精神科医がやらないのは、国の制度設計の問題が大きい。 精神科医の児童精神を増やしたければ、児童精神の診療報酬を上げたり、指定医・専門医の要件などに児童施設での研修を義務付けたりすれば良いだけ。でもやってない。

児童精神をみるのであれば大人の精神疾患を見ておいた方がよいし、大人の発達障害をみるんだっったら児童の発達障害を見ておいた方が良いと思うんだけどな。 連続してるんだし。 児童診療が、大人の診療で活きる場面は結構感じるけどな。


国が精神科医に求めているのは、『診断と投薬』なのは事実。濃厚な精神療法はいらないよ。5分間の診療でいいから、たくさんの患者さんを診察してね。 …と保険点数を通じてメッセージを出している。

よく勘違いされますが、 ・精神科医は医学部で基本的にカウンセリングや心理療法を学びません。 ・仕事は投薬や診断、診断書作成など ・他のコメディカルワーカーの管理的立場。 ・しかも話を長く聞いていると 1.患者さんがあふれかえる 2.診療報酬が減りクリニックは潰れる というジレンマ。 そこで登場するのが公認心理師や精神保健福祉士、看護師、作業療法士らです。 ・公認心理師は、カウンセリング・心理検査・心理療法等を担当します。 ・精神保健福祉士は医療福祉に関する法制度について相談や助言をします。 ・作業療法士は、作業療法をとおして。創作、レクリエーション、生活リズムの安定などリハビリプランを策定・実行します。 ・看護師は、血中濃度の管理の必要なお薬のために採血をしたり、医師の補助業務をします。 そこで、医師の診察時間は10-15分、場合によっては5分を切りますが、上記のことが知られてないことから不満につながりやすいのです。

残念な現実なのですが、日本の精神科医はゆっくり話を聞いてくれる存在ではありません。患者が多くて5分診療となっている以前に、心理療法を行える精神科医がほとんどいないのです。心理療法を見学したこともカウンセリングを受けたことすらない医師の方が圧倒的に多いため、実はできないのです。

カウンセリングを保険適用させたいなら、占い師と比較試験をする必要はありそう。
