とめ
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国際ゴールドソムリエがNOPE飲んでみた。
【外観(Appearance)】
深みのあるダークチェリーやダークプラムを思わせる、濃密でミステリアスな色調。グラスに注ぐと、大粒で力強い気泡が立ち上り、これから始まる「背徳感(ギルティ)」への期待を視覚的にも煽ってくる。
【香り(Nose)】
第一アロマは、ブラックチェリーのコンポートやカシスジャムのような、煮詰めた黒系果実の圧倒的な凝縮感。そこに、カルダモン、シナモン、クローブといった甘苦く温かみのあるスパイスのニュアンスが複雑に絡み合う。一見するとコーラやドクターペッパーのようなジャンクさを纏いつつも、奥底にはイタリアのアマロ(薬草酒)を思わせるボタニカルな奥行きが隠されている。
【味わい(Palate)】
アタックは非常に力強い。Brix値13.3という高い糖度がもたらすフルボディでリッチな甘みが口全体を支配する。しかし、決して単調ではない。サントリーが綿密に計算した「五味(甘・酸・苦・旨・塩)」のレイヤーが見事に機能しており、特に中盤から現れるシャープな酸味と、余韻を引き締める微かなビター感・塩味が素晴らしい。強炭酸の刺激がそれらの要素を一本の線にまとめ上げ、濃厚でありながらフィニッシュをダレさせない強靭な骨格(ストラクチャー)を形成している。
【総評・ペアリング(Conclusion & Pairing)】
これは単なる炭酸飲料ではなく、「計算し尽くされた液体のエンターテインメント」である。単体で飲めば完成されたギルティ飲料だが、ソムリエ的視点で見れば「極上のカクテルミキサー」としてのポテンシャルが爆発している。
特におすすめしたいのはテキーラ(ブランコ)とのペアリング。テキーラ由来のアガベの土っぽさや青々しいスパイシーさが、NOPEのカルダモン香と完璧なマリアージュを果たす。氷を入れたグラスにテキーラ1:NOPE3で注ぎ、ライムを一搾りすれば、高級バーで出されるクラフトカクテルへと一瞬で昇華する。
サントリーは『魅惑のフルーツとスパイスなど99種』と言ってますが、ワインのプロから言わせてもらうと、メインの軸は『煮詰めたダークチェリー』と『カルダモン』です。この2つがベースにあるからこそ、残り97種類の複雑な要素が喧嘩せずにまとまっています。知らんけど。
炭酸飲料にわざわざ『うまみ』と『塩味』を入れるアプローチ、これって実はめちゃくちゃ和食的で、出汁(うまみ)に塩をひとつまみ入れることで輪郭がはっきりするのと同じ。Brix 13.3(1本336kcal)という暴力的な甘さを、塩とうまみで立体的に引き締めている。このバランス感覚は、もはや飲料というより『料理』の領域です。知らんけど。

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