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ネット「〜は実は危ない!」という情報を見たときのための予備録
日々SNSに触れていると「実は体に悪い」「〇〇は毒」といった過激な言説が流れてくることがありますが、科学の世界で「安全」とされている定説を覆すには、SNSでの叫び声ではなく、圧倒的な根拠と調査の積み上げが必要・・・と言っても分かりにくいので再度まとめておきましょう。
冷静に判断するために知っておきたい、ウソ オオゲサ マギラワシイ に対する考え方です。
(1)「相関関係」と「因果関係」を混同していないか
よくあるのが「人工甘味料を摂る人には肥満が多い。だから甘味料は太る原因だ」といった感じの主張です。添加物が多く使われている国はガンで死ぬ人が多いとかもそう。しかし、これには「逆の因果」が隠れていることが多いのです。
例えば、 体重を気にしている人(肥満傾向にある人)だからこそ、ダイエットのためにあえて人工甘味料を選んでいるというのは容易に想像が付きます。そもそも体型維持に気を遣ってる人は普段から甘い飲み物を好まないわけです。
そしてそのデータだけをみると 人工甘味料を飲んだから太った・・みたいなアホな結論になるわけです。
このように、見かけ上の相関(疑似相関)に騙されず、統計データが何を示しているのかを読み解けないといけないわけですが、後述の理由で特に消費者としては考えなくても良いです。
(2)「安全」をひっくり返すのはマジ大変
もし、醤油や牛乳が「実は毒だ」と主張したいなら、少なくとも以下のステップをすべてクリアしなければなりません。
膨大な疫学データの提示: 既存の「安全」を裏付ける数十年分のデータを上回る検証。
in vitro(試験管内)でのメカニズム解明: 細胞レベルでどう悪影響を及ぼすか。
動物実験での再現性: マウス等の生体で、実際に毒性が発現するかの確認。
大規模なヒト臨床試験: 人間でも同様の結果が出るか、厳密な条件下での検証。
これらを経てようやく、専門家たちの間で「再検討の価値があるかも?」と議論のテーブルに乗るレベルです。SNSの数行の投稿でひっくり返せるほど、科学の壁は低くないし、そんなコロコロ変わったら科学ではないからです。科学とは膨大な観察と研究の積み重ねを数多の専門家が携わっていることを忘れないことが大事なわけです。水道水だって、水道から出る前に、どれだけ厳しいテストが行われているか・・・そういう当たり前の安全の裏には膨大な勉強をした専門家がいます。
(3)毒性データは初学者にはそもそも読み解くのが難しい
どんなに体に良いとされる水や塩でも、致死量を超えれば毒になります。あらゆる添加物に毒性データがあるのは、毒性が出るまで調べられて、それが安全量を調べた結果、メリットが十二分に担保できるからこそ認可されてます。故に一生毎日食べ続けても健康に影響が出ない「許容一日摂取量(ADI)」とかが決められていて、メーカーも準拠しないとペナルティがあるわけです。
そういうわけで、わけのわからんヤツが謎に言ってる「有害論」を信じ、それを広めたいのであれば、既存の「無害論」を論理的に反証するための研究とデータ取りに心血を注ぐべきです。SNSで「ウザ絡み」をして有料セミナーを開いてる場合じゃないわけです。
「みんなが知らない真実」という甘美な響きに惑われる人もいるかもしれませんが、「それはどの程度の量を、どのような条件で検証した結果なのか?」と一歩引いて考えることが肝要で、それ以前にも
「当たり前は当たり前だから当たり前」
なのだと自信をもっておけば、まず冷静になれると思います。
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