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Coraebus aquamarinus Hwa & Song, 2026
(海藍寶石細長吉丁蟲/アクアマリンナカボソタマムシ)
2026年、台湾より新たに大型のナカボソタマムシの一新種を私たちの手によって命名し、記載しました。
本種は、私にとってひときわ深い思い入れを持つ、特別な存在です。
数年前、ソウルメイトとともに台湾・南投県で採集に赴いた折のことです。かねてより、宝石のような輝きを放つタマムシたちに強く心を惹かれていましたが、その採集方法も分からず、ただ憧れの眼差しを向けるばかりでした。そんな私に、友人は辛抱強く手ほどきをしてくれ、その導きによって、少しずつ自らの手でタマムシを採集できるようになりました。
そして、このアクアマリンナカボソタマムシこそ、私が人生で初めて自力で採集した大型ナカボソタマムシであり、研究者としての歩みにおいても忘れがたい一頭となりました。
現在までに、台湾中部および中北部から採集記録が得られています。記録数こそ限られているものの、中国のDr.宋をはじめ、日本(関 彰弘)と欧州の複数の専門家( Vitya Kubáň, Mark G. Volkovitsh, and Petr Kment )のご協力のもと、周辺諸国に分布する近縁種との比較検討を丹念に重ねた結果、本種が独立した新種であることを確認し、正式に記載することができました。
また同時に、同じ種群に属する近縁種について、中国における新たな分布記録も報告しています。
しかし、本グループ(全世界で9種)の分類と同定は極めて困難であり、今後は遺伝子解析を含めたさらなる検討を進め、新たな知見を報告していく予定です。
当初は、この分野の専門家に研究を託したいと考えていましたが、標本を引き受けていただく機会に恵まれず、最終的には自ら筆を執り、初めてタマムシに関する論文をまとめることとなりました。比較のための類似種標本を収集する道のりは決して平坦ではなく、多くの方々の惜しみないご助力によって、ようやく結実した研究です。この場を借りて、深く感謝申し上げます。
神様の恵みと元パートナーの支えにより本研究にはおよそ3年の歳月を費やし、その成果はSCI収載誌 『Zootaxa』 に掲載されました。
この小さな一歩を礎として、これからもタマムシの奥深く魅惑的な世界を探究し続けていきたいと思います。
種小名の由来(aquamarinus)
種小名 aquamarinus は、英語の “aquamarine(アクアマリン)” に由来します。
その名は、本種が備える金属光沢を帯びた青緑色の体色と、まるで宝石のような気品ある姿を映し出したものです。なお、本種小名は同格名詞として扱われます。
将来的に、模式標本は国立台湾博物館(NTM)に収蔵される予定です。




Zootaxa updates@Zootaxa
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