
『日本人はインターネットの精霊』で思い出したんだけど、まだインターネットがそれほど広まっていない、口コミ情報だけが頼りだった頃、日本人旅行者は欧州で『妖精さん』と呼ばれていたんだって。 ホテルに宿泊する時は従業員にもニコニコと愛想良く接して、部屋もまるで使用されていないくらい綺麗にしてからチェックアウトする。とても付き合いやすい、良いお客さまだと感じられる。 でも、扱いやすいから後回しで良いだろうと差別的な対応をしたり、サービスが悪かったりするホテルには日本人がほとんど来なくなる。 日本人はホテルに直接文句を言ったり嫌な顔をしたりはせずに、最後までニコニコと笑いながらチェックアウトする。 でも、嫌な思いをしたら「このホテルは駄目」と静かに心の中で×印を付け、仲間たちにも「行かないほうが良いよ」と広める。 そして日本人が来なくなったホテルは、同業者や国内の人たちからも「サービスが悪いホテルなんだな」と思われ、口コミが広がり寂れてゆく。 その教訓的な様子がまるでおとぎ話の妖精みたいだから、敬意と恐怖を持って『妖精さん』と名付けられたらしい。





















