
Leejay
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Leejay
@LeeJayAnimation
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ビデオ紹介:なぜ映画『トランスフォーマー』(2007)のVFXはリアルで、今も色褪せないのか? Youtubeチャンネル「CGY」さんの解説を、映画コンポジターである「私の見解」とともにご紹介します! 理由【1】「計算(レイトレース)」ではなく「手作業」に依存した 2007年当時のコンピュータの計算能力では、リアルな光の計算ができるレイトレーシングをふんだんに使うことはできませんでした。そのため、製作者たちは「ごまかし(cheat)」の作戦を決行。 ・説得力の構築: ロボのパーツは実車の部品を参照し、メカとしての説得力を持たせた。 ・2Dでの後処理: 計算で出せないリフレクション(反射)は、後工程の2D処理で追加 ・徹底的な汚し: 車形態は実物をピカピカに磨いて撮影しましたが、ロボ形態のCGテクスチャには「汚れ」テクスチャを大量に投入。その汚れ具合は、ショットごとにカメラに映えるよう手作業で調整されています(モデラーとペイントチームの作業)。このことにより、見栄えをカッコよくしつつ、「ツルツル=CGっぽい」を避けつつ、レイトレースの必然性を減らしています ・ライティングの個別調整: レイトレーシングに頼らない場合、晴天や夜間などの環境変化にマテリアルがリアルに反応してくれません。そのため、ライティングやシェーダーもショットごとに手作業で最適化。 私の見解: 非常にスマートで現実的な手法ですが、手作業の比率が高いため、才能あるアーティストを集めないと達成できないかなり難易度の高いやりかたです。 理由【2】ロボット本体以外は、可能な限り「実写」で撮影 爆発に限らず、可能な限り実写素材を使ったことで、役者の演技にもリアリズムが生まれた。 ・実物の破壊: 壊れる車は本物、破壊されるビルもミニチュアベース。 ・馴染ませの工夫: 煙の多いショットにロボを馴染ませるのは困難ですが、デプスチャンネルの活用や、ロボの上にさらに実写の煙を重ねるなどの調整が行われました。 スーパーバイザーは「もし全ての破壊をデジタルでやっていたら、ひどい出来になっていただろう」とコメントしています。 私の見解: コンポジター目線でも、「実写にCGを入れ込む」方が「フルCGで実写に見せる」よりも遥かに成功率が高いです。「馴染ませるのが大変では?」という意見もありますが、実写が持つ複雑なリアリズムがベースにある時点で、結果のクオリティ差は明らかです。激しいアクションシーンでは、肝心な部分が馴染んでいれば、細部の整合性が多少違っていても十分な説得力を持たせられます。 理由【3】ハードボディキャラクターであること ・ロボット(金属)は、生物などの有機物よりもCGが得意とする分野です。 一方で、感情表現が難しいという短所もありましたが、キャラクターが喋るシーンを少なくしたり、喋っていてもカメラを引き気味にしたりすることで対応しました。 私の見解: 肌・髪・筋肉の動きをCGで再現するのは2026年の今でも難しく、特に肌の質感などコンポジットで補助することも多いです。そうした経験からも、ハードボディキャラクターの方が「勝率が高い」という点には納得がいきます。 理由【4】かっこよさ最優先の「トランスフォーム」 ・変形用に特別なリグを作り、ショットごとに最もカッコよく見えるトランスフォームを実現。車形態とロボ形態は物理的な体積が1:1ではないため、大胆な「ごまかし」が必要になりますが、これもアーティストによるショットごとの手作業に依存。 理由【5】速いアクションに説得力を持たせるカメラワーク ・マイケル・ベイ監督はロボに「忍者のような速いカッコいい動き」を求めましたが、ロボの巨大さを考えると、その速度はリアリズムを損なう恐れがありました。 そのジレンマを解消するため、アクションシーンではカメラをロボに近づけています。「カメラに近いから速く見えるのは当然」という感覚を観客に抱かせることで、巨大なものが速く動く違和感を軽減。 理由【6】ショット数を絞り「量より質」を優先 ・VFXショット数を、ILM制作分450ショット+他社分100ショットという、この規模の映画としては少なめに設定しました。これにより、クオリティを維持しつつも捌ける状態を作り出しました。 私の見解: VFX制作において「能動的に制限を作る」のは非常に重要だと、現場の体験からも痛感します。物量だけでなく、「あれもこれも後処理で変えたい」という要求にストッパーをかけることも、最終的なクオリティ維持に繋がります。 (以下、追加情報ビデオより) 理由【7】インタラクション(干渉)の描写 ・小石、破壊される物体、舞い上がる砂埃など、ロボットが周囲の環境に干渉する様子を丁寧に描くことで、「ロボットがそこに存在する」という説得力を持たせました。 私の見解: コンポジットでも常日頃こういう作業を行います。こんな小さい干渉で違いが出るかな?と思うかもしれませんが、大きく影響します。「何かと何かが干渉している」のを見せることで、それぞれの存在をリアルに感じます。 理由【8】役割分担による注力の分散 ・メインのロボットはILMが担当し、一瞬だけ登場するロボや隕石のシーンなどはDigital Domainが制作。このように注力すべき箇所を分散させたことも、全体の完成度を高める要因となりました。 Why did Transformers Look SO Realistic? youtube.com/watch?v=l8uKd1… 追加ビデオ Even MORE Reasons Why Transformers Was So Realistic youtube.com/watch?v=E6LMav… さいごに。 ものすごく濃く解析されているビデオで、興味深く観ました!あらゆるリソースを参考にしていて、Youtube動画概要欄に資料のリンクも添付されています。 もっと濃く知りたい方は資料もどうぞ!























