
Mugicha Gozen
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Mugicha Gozen
@MugichaGozen
気になることをメモ。音楽(比重高め)、散歩、寺社、能楽、茶道など。 12年ほどハワイに住み、いまは日本。UH Alumna. (ブログは更新できてません)



#EPiC公開記念勝手にエルヴィス特集 ㉚ 英語能『青い月のメンフィス』 『青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)』は、アメリカ人の劇作家デボラ・ブレヴォートが能に刺激を受け、エルヴィスを題材に英語能として1993年に書いた作品です。 日本では2024年に早稲田大学大隈講堂で初演されたのですが、私は公演日に情報に気付いたので見ることができませんでした。ちょうど母親が初めてのグレイスランド訪問に行っていたのもあり、なんだかダブルで悔しくて相当落ち込みました。 ところが翌2025年、喜多能楽堂で再演が決定し、即チケットを確保しました。 全編英語で演じられるらしい能、エルヴィスの能面。正直言ってややキッチュな印象を受けたので心配したのですが、実際に見てみるとこれが素晴らしい作品でした。 「熱心なエルヴィスファンのジュディは、エルヴィス命日に聖地グレイスランドを訪れる。しかしあまりの混雑に中に入れず、夜中にグレイスランドの前で立っていると黒人男性が現れジュディを庭の中に招き入れる。二人はエルヴィスの墓の前で彼の名曲や人生について語り合うが、やがて男性は消えてしまう。そして青い月の光の下、ジュディの前にエルヴィスが現れる」 内容はざっとこんな感じです。エルヴィスとは夢と孤独である。エルヴィスの居場所は孤独な人の魂の中である。エルヴィスとは太った剽窃者である。エルヴィスとは青い月である。 そんなテーマが静かに静かに紡がれていき、私は途中から涙が止まりませんでした。ひょっとしたらこれまで見てきたエルヴィスを題材にした創作物で一番良かったかもしれません。 ちなみにこの年の公演では、同じく英語能『オッペンハイマー』が日本初上演されました。エルヴィスはオッペンハイマーと並ぶくらいのインパクトなんだな、と再認識しました。『オッペンハイマー』は今年、なんと8月6日に再演されます。 kita-noh.com/schedule/19179/ ちなみにエルヴィスの命日は8月16日。毎年、終戦の日の翌日にアメリカ文化の象徴に恋してしまった自分の不思議を思っています。


#EPiC公開記念勝手にエルヴィス特集 ⑧ 「ブルーノ・マーズ」 ハワイ州ホノルル出身のブールノ・マーズ。ハワイといえばエルヴィスと縁の深い地ですが、ブルーノ・マーズは幼少期にエルヴィスインパーソネーターとしてキャリアをスタートさせました。 『ハネムーン・イン・ベガス』という映画で、まだ幼い彼がラスヴェガスのステージでエルヴィスを熱唱しているシーンが見られます。 youtu.be/BFDcVvDB1Ko?si… ブルーノ・マーズはフィリピン出身の母親を持つフィリピン系ハーフですが、その彼が黒人音楽的アプローチで活動をすることに一時期「文化の盗用である」と厳しい批判が飛んだことがありました。 エルヴィスもまた、長きにわたって「黒人音楽の剽窃者」と批判され続けてきた人。楽しい話題ではないのですが、そんなところにも両者には共通点がありますね。


























