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【制度の穴】
っている人を支えるための仕組みが、若者を傷つける道具になっていた。
"薬屋さん"と呼ばれた男が、逮捕された。
■何が起きたか
大阪府警は5月、生活保護を受給していた無職の男(40)を医薬品医療機器法違反容疑などで逮捕。
大阪・ミナミの「グリ下」と呼ばれる一帯で、若者らから「薬屋さん」と呼ばれていたという。
■事件の経緯
1月下旬、大阪市内のホテルで女子中学生(15)と女子高校生(17)に、睡眠導入剤や向精神薬など計60錠を譲渡。
2人は20錠以上を服用したとみられ、後に電車内で意識を失った状態で保護された。
■悪用された制度
生活保護受給者は、経済的困窮による受診控えを防ぐため、医療費が原則公費負担となっている。
男はこの制度を利用し、自己負担なしで大量の薬を処方され、自宅からは約5800錠が押収された。
男は「人生に悩んでいる子や、依存症を自覚していない子に渡していた。ボランティア精神だった」と供述しているという。
■広がる社会問題
背景には、若者間で市販薬・処方薬の過剰摂取が社会問題化している現状がある。
厚労省の調査では、高校生の70人に1人がオーバードーズを経験しているという。
国や自治体は、複数医療機関からの重複処方などをチェックする対策を10年以降進めているが、行き届かないケースも指摘されている。
制度の隙間が、思わぬ形で若い命を危険にさらしていました。

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