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イラン情勢がもたらした市場構造の変化──「金が上がらない」局面の意味(分析レポート240回) ◆分析サマリー ・イラン情勢悪化により、株安・VIX上昇・金利上昇という“インフレショック型”の市場反応が顕在化 ・金は過去数カ月の過熱感と金利上昇により下落、ビットコインは相対的に堅調 ・MVRVは中立圏にあり、BTCは過度な割高ではなく分岐点に位置 ◆本文 本日の日経新聞でもコメントした通り、イラン情勢の悪化は金融市場に対して従来のリスクオフとは異なる反応をもたらしている。直近30日(2026年2月19日〜3月18日)のデータでは、S&P500は-3.46%、日経平均は-3.88%と株式市場は下落。一方でVIXは+18.8%と上昇し、市場の不確実性は急速に高まった。また、USD/JPYは+3.11%とドル高が進行し、米10年金利も+26bp上昇するなど、マクロ環境は明確に引き締まり方向へとシフトしている。 注目すべきは金とビットコインの動きである。通常、地政学リスクの高まりは金価格の上昇を伴うが、今回の局面では金は-3.19%と下落した。一方でビットコインは+6.34%と相対的に強いパフォーマンスを示している。なお、金は過去数カ月にわたり上昇基調が続き、やや過熱感も意識されていた。そのため、安全資産需要よりも利益確定売りが出やすい地合いにあったと考えられる。 この背景には「インフレショック」という構造がある。今回の地政学リスクは単なる軍事衝突ではなく、ホルムズ海峡や湾岸LNG供給への懸念を通じてエネルギー価格の上昇を引き起こした。その結果、インフレ期待が再び高まり、債券市場では利回りが上昇した。金利上昇は無利息資産である金にとっては明確な逆風であり、さらにドル高が進行したことで、ドル建て資産である金の価格は二重の圧力を受けた。 加えて、金市場ではETFや先物ポジションの調整も重なった可能性がある。上昇トレンドが続いた後の局面では、外部ショックをきっかけにポジション縮小が起きやすく、今回もその典型的なパターンが観測されたと考えられる。つまり、今回の金の下落は「安全資産としての機能低下」ではなく、「マクロ環境とポジション調整の影響」が勝った結果と整理できる。 では、ビットコインはなぜ相対的に強かったのか。結論から言えば、これは安全資産としての評価ではなく、高ボラティリティ資産としての特性と、イベントドリブンの資金流入が重なった結果である。実際、戦争開始後の初動ではビットコインが+6%を超える上昇を記録しており、局所的には地政学ヘッジ需要の受け皿となった可能性もある。 しかし、相関データを見ると、ビットコインはS&P500と+0.70の正相関、VIXと-0.63の負相関を示しており、構造的には依然としてリスク資産の性質が強い。実際、3月18日のエスカレーション局面では、ビットコインは-4.24%と大きく下落しており、金と同様に売られる場面も確認されている。 一方で、オンチェーン指標は重要なヒントを与えている。MVRVは現在約1.3付近に位置しており、これは過去のバブル水準と比較すると明らかに低く、中立〜やや割安のレンジにある。つまり、価格は短期的なボラティリティにさらされているものの、構造的な過熱状態ではない。 さらに、長期保有者(LTH)の動きは安定しており、大規模な分配は確認されていない。これは現在の売り圧力の主体が短期投資家やレバレッジポジションである可能性を示唆しており、市場は「崩壊」ではなく「ポジション整理」の段階にあると考えられる。 総じて、今回の市場は「安全資産 vs リスク資産」という単純な構図では説明できない。「インフレ・金利・流動性」というマクロ要因が支配する中で、各資産の反応が分岐している。金が下がり、ビットコインが相対的に強いという現象は、その構造変化を象徴している。 今後の焦点は、金利と流動性の方向性にある。もし金利上昇が継続すれば、金もビットコインも上値は抑えられやすい。一方で、流動性が回復し始めた場合、MVRVが示す通り、ビットコインは再び上昇トレンドへ移行する余地を持つ。 現在の市場は崩壊ではなく再価格付けの過程にある。この局面で重要なのは、短期の価格変動に一喜一憂することではなく、マクロ構造とオンチェーンデータの整合性を冷静に見極めることである。 *日経新聞 関連記事 @nikkei nikkei.com/article/DGXZQO… ◆オンチェーン指標の見方 MVRVは「市場価格(Market Value)」と「実現価格(Realized Value)」の比率を示す指標で、投資家全体の含み益・含み損の状態を把握できる。一般的にMVRVが高いほど含み益が大きく、利確売り圧力が強まりやすい。一方でMVRVが1付近またはそれ以下では、含み損が増え、売り圧力が弱まりやすい局面とされる。そのため、過熱(高値圏)や底打ち(割安圏)を判断する重要なオンチェーン指標として活用される。 ------------------------------------------------------------ XWIN Researchは、日本発のWeb3・暗号資産リサーチ組織。DeFi運用(XWIN.Finance)、ステーブルコイン、オンチェーンデータ分析を軸に、実務に基づいた知見を発信している。自社プラットフォーム上では、BTCの単純保有を上回る運用リターンの創出を目指す「XWIN Research Fund」を運営し、その実践知見を背景に、国内外の規制動向や市場トレンドを解説。 ------------------------------------------------------------






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