Sabitlenmiş Tweet
火種
11.4K posts


火種 retweetledi
火種 retweetledi

3度の飯より写真の分析が好きなので共有します。両者の写真の違いは全て「牛に関心があるか」、「牛がいる空間(牛舎)全体に関心があるか」というスタイルの違いから生まれています。
①光の選定方法が違う
写真表現には光の向きを表す言葉があります。「順光」や「逆光」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。光の向きはカメラマンの立ち位置によって決まります。撮りたい写真によって光を選ぶことがカメラマンには求められます。
この前提を踏まえた上で両者の写真を見てみましょう。
2枚目はいわゆる「斜光」。被写体の斜め上から照らされる光で、撮影スタジオや証明写真の時に用いられる光の向きと同じです。被写体の情報を自然に、正確に、早く伝える際によく用いられる光です。被写体(牛)の表情や毛並み、床の汚れや鉄柵の錆など、画面内の情報を余すことなく正確に伝えられる分、全てが写りすぎてしまい、雑然とした印象のように写ってしまう光です。写りすぎてる故に解釈の余地も少ないため、証明写真にはもってこいの光ですが、逆を言えば、写っているもの以上の感動や想像も生まれにくい光です。撮りたいものが明確に決まっている場合や、それを鑑賞者に誤解なく、認識齟齬なく伝える場合には適した光と言えます。
対して、1枚目のカメラマンが撮影された写真で選択されている光は「サイド光」。被写体の真横から照らされる光のことです。この光で強調されるのは被写体の輪郭です。体の前面に光は当たりにくいです。そのため、牛の表情や毛並み、汚れ、といった体の様子全てが正確に伝わらず、ここに「解釈と想像の余地」が生まれます。人間には未知のものや曖昧なもの、怖いものを見た時に、脳内で知っているものや最も美しいもので置き換える思考の癖みたいなものがあります。この光を利用した写真には「幻想的」とか「エモい」とかいう言葉がしばしば使われますが、これらはすべて見えすぎない、曖昧になるが故に出てくる感想になります。上手く使えれば解釈や想像の余地を生み、見る人の脳内で美化してくれる役割を果たしてくれます。おそらく多くの人の頭の中で「理想の牛」の姿を勝手に思い浮かべているが故に、「汚くない牛」に勝手に脳内変換されています。
②表情の選定方法が違う
表情を入れるor入れないは写真表現において最も重要なテーマです。なぜなら人間は表情を読むのに特化した生き物であり、表情の選定こそが作品の印象を一気に決めてしまう要素になるからです。表情を入れるということはその作品のテーマを固定し、解釈の余地を失くすことにも等しいです。①で記載したことと似ていますが、情報やメッセージを正確に伝える、作品の解釈のブレを生じさせないという目的があるなら、表情がより伝わる2枚目の写真の方が適していると言えます。
対して、1枚目の写真にはこれといった牛の表情が見えません。というより、カメラマンがあえて牛が奥を向いているカットを選んだのかなと思います。牛舎全体の幻想的な雰囲気を伝えるには、牛がこちらを向きすぎると表情の解釈は一義的になってしまうからです。カメラマンの立場になって考えると、「せっかく牛舎に招待してもらえたのだから、この空間ごと、この非日常的な体験ごと色んな人に美しいと思ってもらいたい」という気持ちでシャッターを押されていると思うので、この切り取り方にも納得です。
これら①②を踏まえた上で再度両者の写真を見てみると、2枚目は牛に特に関心がある人(牧場主さん)だからこそ牛にまつわる情報は余すことなく伝わるような写真になっていますし、1枚目はカメラマンだからこそ、被写体やシーン全体を誰にでも美しく見てもらえるような写真になっていることが分かります。
「2枚目の方が牛が汚く写っている」と見えるのは、撮影者の方が牛に関心があるため、牛を余すことなく、正確に伝えようとしているが故にそのように見えるのでしょう。
どちらの写真が良いか悪いかではなく、
・その現場をリアルに、解釈のブレなく伝えたいか
・解釈や想像の余地は鑑賞者にある程度投げ、作品性を高める方向に舵を切るか
というスタイルの違いや目的の違いから生まれている写真たちのかなと分析しました。
もし作品性を高める撮り方をしたいなら、精神的にも物理的にも一歩引いて撮ってみるというアプローチをしてみると良い結果が得られるかもしれません。
写真は面白い。
ベコ飼いのヤァゴ@yukinomoto29
ね、ね、ね😂 ちょっと前にカメラマンを副業とされる方が遊びにこられてぱぱぱってうちの牧場の写真撮られていったんだ🙆♀️ ←その方が撮った牛舎 同じ時間帯くらいに私が撮った牛舎→ なぜ同じ牛舎こんな違う?なぜプロは牛汚くない?なぜ?ナゼ?
日本語
火種 retweetledi












