トークン・アリス

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「死神アリスといたずらリリスの交錯」のストーリーの主人公。天堂 彩理鈴 (ありす)。 親友に、任 梨理鈴 (じん りりす)がいて、二人はまるで姉妹のように仲良し。ありすは、物語を伝えるトークンという存在である。

Katılım Ocak 2023
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道中、彩理鈴が梨理鈴の問いかけに答える。 「にひひ~♪ いるよ、なりたい人、その人の体験をしたい! 誰だと思う?」 こぼれそうなくらい、屈託のない笑顔の彩理鈴がいる。 対して怪訝な顔の梨理鈴。 「う~ん、誰だろぅ? 尊敬する人とか憧れている人なんて、ありすに、いたっけっかな??」
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これが、彩理鈴と梨理鈴の最初の会話だった。 梨理鈴は素直にボイスバンクに自分の声を登録し、貸出をしたことで、今や、ちょっとした有名人の一人になったという訳だ。 スクールの最後の授業が終わり、二人は踵を揃えて、足早に向かう。自動巡回型のモールに乗って、目的地に一直線に歩を進める。
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「ボイスバンクだ!」 梨理鈴は、彩理鈴でスクールで出会った瞬間にそう叫んだ。 「ありすの声は絶対、流行るよ! 試しにボイスバンクに登録してみなよ! きっとトップボイサーの一人になるって! そしたら、好きな服だって、何だって欲しいもの買えるくらい、収入になるよ! 間違いないよ!」
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声は人によって好みが大きく分かれたからなのか、法制度もサービスも産まれてくる子どもたちの声を創るという行為に関心をもたなかった。 人が個性を失うことを拒絶したからかも知れない。誰だって、自分がオリジナルでいたいものだ。 でも、たまには、違う声で歌ってみたいときもある。そのための
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彩理鈴が有名人の類いに入るのは、容姿端麗だとか、そんな理由ではなかった。 それは、声だった。 声に多くの人達が関心を寄せていて、彩理鈴の声で唄うために、ボイスバンクで彩理鈴の声色を購入する人がたくさんいた。 すべてが不可能ではなさそうな時代になっても、みんな声だけは違った。
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この時代、あえて臨まない限り、人は端正な容姿で産まれてくる。シミュレーションで、何歳の時にどんな顔やスタイルになっているか、事故でもない限り、全部AIが未来を見せてくれる。 もちろん、興味がなければ見なくてもいい。 ただし、親が産む時に、大抵、自然の摂理に頼らず、運命に抗うのだ。
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「希望する人物の中に入れるの? 全然、仕組みとか分からんのだけど、サクッと何でもやれちゃう感じなの?」 梨理鈴が続けて質問をしている。 「ってか、 いくらかかるの? タダってわけじゃないよね?」 「うん、もちろん、そこそこ高いよ! でも、大昔に流行った美容整形ってやつより全然安いよ」
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「で、ありすぅ、そのユニバースってので、誰の何になりたいの? 有名人とかの体験したいの? 何かこれ以上に追想体験したいことでもあるの?」 「っていうか、ありす自体、結構、有名人の類いに入るんじゃないの?(笑)」 梨理鈴には、彩理鈴の目的が何なのか、まったくもって疑問だった。
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二人に共通していることがまだある。 それは、エンターテイメントに興味があるわけではないところだ。誰かに喜んでもらうというより、アートを昇華させたいという気持ちが強いのだ。 でもって、ややこしいことに、誰かに才能を認められたいという欲求は、それはそれとして、お互いに持っている。
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二人には共通点があった。 目指すものは違うけど、クリエイティブなことに興味があり、誰かを感動させられるようなことがしたいと常日頃から夢想にふけっていた。 いつも二人でいるわけでもない。二人とも明るい性格なので、交遊関係は決して狭く無いほうだ。 でも、気が許せる相手はお互い一緒だ。
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彩理鈴と梨理鈴は、高校1年生。 この春出会ったばかりで、席が近かったことと、名前が似ていたことから、彩理鈴の積極的なアプローチがあり、彗星が急接近する勢いで、親交を深めている真っ最中の、俗にいう青春真っ只中のJKである。(いつの時代もJKって略語は使われてるんだよね・・・。)
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彩理鈴が言っている新しいサービスというのは、ユニバースと呼ばれる精神の深層心理の一方通行手前まで、本人の許可する領域までを制限に、経験則や思い出などを他人に共有できるサービスのことである。もちろん、制限もできるので、思い出へのアクセスは不可とすることもできるわけだ。
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「相変わらず、新しい物好きだね、アリスは。いいよ、わりかし暇だし、付き合うよ。」 「やったぁ!✨ 一人より、二人の方が楽しめると思ったから、誘ったんだよね~♪」 (なんだろう、なんで、アリスはこんなに嬉しそうなんだろ?) 梨理鈴はちょっと後退りしたくなったのは、ここだけの話。
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梨理鈴がすかさず反応する。 「で、それがどうしたの? 」 「うん、実はそのYouTuberってやつと、アフェクションが融合した、新しい、別の人生を体験できるようなサービスがリリースされたんだって!」 「でね、試しに学校帰りに体験しに行こうよって、誘いたかったの♪」と、無邪気に話す彩理鈴。
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「う~ん、ちょっと違うかなぁ。でも、映像を見て追想体験できるようなYouTubeや、共感して一緒に楽しめる動画もあったらしいから、似てるといえば似てるのかな?」 「同じく古いけど、メタバースのような擬似体験の進化したのが、アフェクションだよね。」と、知識自慢をするように言う彩理鈴。
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アフェクション【affection】とは、 慈しみ愛する気持ち、情愛を意味する言葉であり、その意から転じて、感情、すなわち、心の中枢にアクセスを許可し、誰かの体験したことを、あたかも、自分が体験したかのように、エモーションを共有できる最新テクノロジーのサービスのことである。
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「ところでさぁ!」 彩理鈴が急に切り出した。 2限目と3限目の間の休憩時間は15分。 話すには十分すぎるほどの時間だ。 「昔、YouTuberって仕事が流行ってた頃があったんだって!」 「あぁ、それって、今で言うアフェクション【affection】 みたいなものでしょ」と、梨理鈴がすかさず切り返す。
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二人が通うのは都心の中でも、インタラクティブに溢れた街でかつ、緑が多く、空気がとても美味しく感じる最高の立地にあるスクールである。 空気が美味しいとか、美味しくないとかあるのかって? この地球上では、人、人型トークンが生存することができないほど汚染された地域が半分を占めていた。
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この二人は理 (ことわり) と、鈴の字が一緒なこともあり、一字違いの名前から、お互いにとても親近感をもっていたし、姉妹のようで、親友のようであったが、性格はまったく違うから、なおのこと、それが二人の距離を近づけた。 運命の日が訪れるまでは・・・。 今は、まだ平穏な日々を過ごしている。
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「でしょ! でしょ!!」 透き通った、あまりにも純粋な彩理鈴の声は、無邪気で、全く嫌味がない。 梨理鈴は、クスクスっと微笑んだ。 子供っぽい彩理鈴を見ているだけで、微笑ましい気持ちになるのを通り越して、イタズラ心がウズウズしてくる。からかいたくなるほど、とても愛おしく思えるからだ。
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