あーざ retweetledi

観光地のベンチに、紙コップが4つ置きっぱなしになっていた。
夕方の商店街だった。
食べ歩きの人で道は混んでいて、店先では店員さんが何度もゴミを拾っていた。
その横で、若いカップルが笑いながら言った。
「どうせ誰か片づけるでしょ」
私は、その一言で楽しい気分が一気に冷めた。
旅行先って、人の本性が出る。
二度と来ない場所だと思うと、態度が雑になる人がいる。
地元の人の道をふさぐ。
店員さんに強く出る。
ゴミを置いていく。
写真を撮るために生活の場所へ踏み込む。
その場所を思い出にしているのは、観光客だけじゃない。
そこは誰かの通学路で、誰かの職場で、誰かの毎日の帰り道だ。
旅の楽しさは、地元の人の我慢でできているわけじゃない。
会社でも同じことがある。
一度だけの取引先だから雑にする。
短期バイトだから名前を覚えない。
外注先だから無理を言う。
でも、相手にとってはそれが日常だ。
「どうせ誰かが片づける」
この言葉を平気で言う人に、大きな仕事を任せるのは怖い。
誰かの後始末を想像できない人は、きっと仕事でも誰かに後始末をさせている。
楽しい時間の終わり方に、その人の品性は出る。
人の場所を借りている意識がある人は、ゴミも言葉も置きっぱなしにしない。
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