CURIOUS_CORNERS retweetledi

高市首相の好きなサッチャー時代(1979-1990年)の英国について、音楽と美術のサブカルチャー的な観点からちょっと書きます。読んでみてください。
サッチャー時代の英国は、経済危機、失業による社会分断(特に北部・中部工業地帯)の中で爆発的に多様化し、音楽と美術は強く政治色を帯びました。 大半のサブカルチャーは反サッチャー寄りで、彼女の新自由主義政策(民営化、労働組合弱体化、福祉削減)を批判するものが主流でした。
音楽では、失業、鉱夫ストライキ、社会の冷たさをテーマにしたものが多く、The SmithsのMorrisseyは「Margaret on the Guillotine」で政権を直接批判。The Jamの「A Town Called Malice」やElvis Costelloの「Shipbuilding」もそうです。マンチェスターの音楽シーンもその傾向でした。日本でも知名度の高いThe Specials, The Beat, Madness, The SelecterらのTwo Tone運動は、明確に反サッチャー、反レイシズムです!また1979年頃コヴェントリーで生まれた白人、黒人混成のスカなどは、貧困、暴動、人種対立を批判しました。The Specialsの「Ghost Town」は1981年暴動の象徴でした。それは多文化共生を体現し、サッチャーの分断政策に対抗であった。今の日本も分断化政策が特徴(たとえば親高市 VS 反高市)です。
New Romanticsと呼ばれたムーブメント(Spandau Ballet, Duran Duran, Culture Club, Visageなど)は、比較的にみてファッション、シンセポップ、クラブカルチャーで、失業や灰色の現実から逃避的で非政治的だったと思います。富裕層の多いロンドン南部で生まれ、成功志向、個人の野心がサッチャー的でした。しかしながらメンバーは反サッチャーだったようです。
1980年代後半から始まる後にYoung British Artists (YBAs)と命名されるアートムーブメントは、Damien Hirst, Tracey Emin, Sarah Lucasら(Goldsmithsというアートスクール中心)による1988年の「Freeze」展から始まりました。起業家精神、ショックタクティクス、DIYが特徴で、サッチャーの「企業家社会」を体現する側面もあったと思いますが、作品は社会批判、消費主義風刺、階級問題が多く、反体制的ニュアンスがありました。しかしながら90年代に保守的な広告王Saatchiがパトロンとなって作家の思いとは裏腹?に商業的に大成功しました。先に述べたYBAの影響は、意識、無意識に関わらず日本に当てはめると、起業家精神 = 芸術企業論の村上隆氏、ショックタクティクス(人の感情を一気に揺さぶり、注意をこちらに向けさせる)=会田誠氏、DIY=たぶん自分?かもしれません。
雑誌ではThe Face誌、ファッションではVivienne Westwood、Katharine Hamnettなどによる政治メッセージTシャツは反体制的表現が多く反サッチャーの文脈で語られます。
なんにせよ、現在ではサッチャー政権の評価は依然として二極化していて、保守派から高く評価される一方、労働党支持層や北部・工業地帯では厳しい批判があります。世界的に見ても「新自由主義の象徴」として賛否が分かれる状況です。
日本語


















