ミルク retweetledi
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@gua_tw
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台灣 Katılım Mart 2011
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台湾にはとある不思議な信仰がある。
この信仰は場所もコミュニティも持たない。
つまり、【宗教】とは言い切れない点が秋田のナマハゲ文化圏にも近いのだが、驚くべきことに台湾人のほとんどが、この独特な信仰を心のよすがとしている。
まず、この信仰は概念ではなく、形を持つ。
形而上学的なものではなく、誰でも、どこでも入手•実行可能だ。
信仰の対象にもなる神(?)の身姿は、髪が青く、赤い服に黄色の蝶ネクタイという、Vogueか装園でしかお目にかかれないような攻めたコーディネートだ。
性別は不明だが、おそらく女性だろう。
しかし、信仰に性別の議論は野暮だろう。
天照大神は女性だし、観音菩薩は日本に来てから女神化しているし、弁財天は突然に男性要素が混入する時がある。マリリンマンソンやレディーガガのジェンダーロールについての議論を重ねたって生産性はない。
今回も同じだ。
最初に見たのは、コンビニのレジだった。
レジの上に、青髪の神がパッケージプリントされたスナック菓子が鎮座している。
売られているのではなく、置かれている。
商品としての役割を放棄し、すでに何か別のものになっている顔だった。
「売り物…ではないな?」と違和感を覚えつつも、見なかったことにした。
次に見たのは、百貨店のオフィス。
パソコンラックの上に同じスナックが堂々と置かれていた。
しかも未開封。食べる気配はない。
いや、むしろ未開封であることに意味がある顔をしている。
さらに見たのは、機械室の制御盤の上。
そして、多くの台湾のお客さんが僕に同じものをくれた。僕に手渡す時にみな「グアイグアイ(乖乖)」と言う。
意味は「いい子、いい子」みたいな感じで、どうやら念仏のようなものらしい。
ここまでくると確信に変わる。
これはお供え物のような何かだ…!
台湾の人に聞いてみると、こう返ってきた。
「緑色の乖乖を置くと、機械がちゃんと動くよ」
急に雑だ。
なぜ緑なのか。
なぜ乖乖なのか。
なぜ“ちゃんと動く”のか。
理屈を求めた瞬間、負けだ。
この文化の面白いところは、
誰も本気の本気の本気で信じているわけではないのに、誰も否定をしないという絶妙なバランスにある。
エンジニアも、店員も、経営者も、みんなうっすら知っている。
そしてトラブルが起きると、こう言う。
「グアイグアイ(乖乖)をもってこい!!」
いやいや、そこかい。
日本で同じことをやったらどうなるだろう。
サーバーの上に「うまい棒」を置いたらきっとこう言われる。
「仕事中だぞ、業務に関係あるのか?」
正しい。至極正しい。
でも台湾では違う。
「ちゃんと緑だよな?」
日本は合理的であることに成功しすぎたのかもしれない。
とはいえこの信仰はテキトーにやっていいわけではなく、作法がある。
①緑色(ココナッツ味)のものでなければいけない。
②賞味期限が切れてはいけない。
③食べてはいけない。
③袋の状態に欠損があってはいけない。
など。
結構マジなのだ。
例えば2017年5月の統合所得税の徴収の時期、アクセスが殺到してオペレーションシステムがダウンすることを防ぐため、台湾の財政部が乖乖に頼ろうとしたことがあった。
しかし財政部は黄色(美味しい)の乖乖を購入したため台湾のネット民から嘲りを浴びたことがあった。
ここには、技術(科学)と信仰(神)が対立しない世界があるように思う。
人は不安をそのまま抱えられないから、意味を作って物に預けることがある。
グアイグアイは、現代に残った【無意識の祈り】の物質化のようにも思う。
台湾では、今日もどこかで乖乖が置かれている。
そして機械は今日もちゃんと動く。
緑だったら。


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