むつこ retweetledi

面接で、一度だけ
本当に空気が凍った瞬間があった。
「退職されて3ヶ月との事ですが、今はどんな活動されてますか?」
少し間があって、その志願者はこう答えた。
「正直に言うと、ずっと家にいました」
一瞬、沈黙。
多くの面接は、ここで終わる。
でも、その人は続けた。
「前職を辞めてから、
生活を立て直すために
前の仕事でやっていたタスクを
全部書き出しました」
「業務を100項目に分解して、
集中力が切れる条件と
逆に成果が出ていた条件を
時間帯・作業内容・人との関わり方で
マトリックスに整理しました」
ここで、空気が変わった。
「何が原因で詰んだのか。
どんな働き方が合わなかったのか。
それを3ヶ月かけて、数字と事実で整理していました」
言い訳じゃない。
反省でもない。
分析だった。
さらにこう言った。
「同じ失敗を繰り返さない条件が、
今は具体的に言語化できています。
それを実行できる環境だと思って、応募しました」
人事をやっていると分かる。
面接で見るべきなのは
「止まったことがあるか」じゃない。
止まった時間を、
どう分解し、どう再設計したか。
空白期間がある人より、
理由を曖昧に濁す人のほうが、実は危うい。
・何が合わなかったか
・なぜ再現性がなかったか
・次は何を変えるのか
ここを定量的に語れる人は、
入社後が安定する。
結果、その志願者は採用された。
今では、トラブルも少なく、
淡々と成果を出している。
面接で本当に強いのは、
完璧な経歴の人じゃない。
自分の失敗を、
感情ではなく構造で説明できる人だ。
空白期間は、不利じゃない。
未整理なままにしていることが、不利になる。
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