Sabitlenmiş Tweet

ネットオーダー事業創業20周年
私が家業のガラス加工会社から一人で独立した背景、そして当時の業界では見過ごされていたニーズに光を当てた、ある小さな「気づき」から一歩を踏み出したストーリーをお話しさせてください。
2005年にネットオーダー事業「オーダーガラス板.com」をスタートし、今年で20周年を迎えました。
多くの方に支えていただきここまでたどり着くことができました。
しかし道のりは決して平坦ではありませんでした。
【家業のM&Aと、孤独な独立】
私の実家は祖父の代から続くガラスの加工請負業で、お客様は大手家具メーカーという典型的なBtoBの会社でした。その会社が2000年頃に中堅の板ガラス加工企業に買収(M&A)されることになりました。
私はこれに反対派だったため、会社から出ざるを得なくなりました。
「会社員になる」という選択肢はまったくなく、35歳で福井に大壁商事(現OOKABE GLASSの前身)を設立し、すぐに仕事の多かった大阪へ単身乗り込みました。
【現実的な生存戦略:ガラス修理FCへ参画】
当時の仕事は、ガラス修理のフランチャイズでした。 「24時間365日、現場に駆けつけてガラスを修理します!」という仕事です。
不景気で泥棒が多く、ガラスが割れる案件が突出していたため、稼ぎは良かったものの、夜中に作業することも当たり前で、正直体力の限界を感じていました。
「このままでは体が続かない。もっと喜ばれ、かつ持続可能な仕組みを作らなければ」という切実な思いの中で、ネットを活用したビジネスを検討し始めました。
当時の楽天などのニュースを見て、インターネットに可能性を感じたのです。
【業界の慣習を塗り替えた「たった一つの言葉」】
当時のガラス業界には、「ガラスは建材であり、プロが扱うもの。個人に直接売るものではない」という考え方がありました。
工務店や建築業者を相手にするBtoBが主流で、個人の困りごとに直接応える文化は希薄でした。しかし、私はガラス修理という仕事のおかげで、一般のお客様と直接触れ合う機会が多かったのです。
ガラスが割れて困っているところに駆けつけて修理すると、お客様は心から安心し、すごく感謝してくれます。「ありがとう」という言葉を毎日直接いただける。
このBtoBでは味わえなかった心の通い合いこそが、「個人のお客様が本当に必要としているサービスを形にしよう」と決断できた最大の理由です。
【初日で確信した、新しいビジネスの形】
2005年、個人向け販売サイト「オーダーガラス板.com」を立ち上げると、なんと初日から注文が入ったのです。驚きました。
これにより、加工したガラスを一般ユーザーに直接届け、設置はユーザーが工務店などに依頼するという、業界では珍しい「お客様を起点とした新しい流れ(BtoCtoB)」が初日から完成しました。
BtoBではあらかじめ決まった価格での交渉が中心ですが、BtoCでは「その価値」に対して適正な価格を提示できることも、事業を支える大きな力となりました。
この20年間、ネットオーダー専門店は進化し、今では店舗や工場からも注文をいただくようになりました。しかし、この事業の根幹は、あの時、個人のお客様からいただいた「ありがとう」という言葉にあります。
【最後に】
もし、今あなたが「このままでいいのか」と不安を抱えているなら、目の前の誰かが心から「ありがとう」と言ってくれる瞬間を大切にしてみてください。
そこに、現状をより良くするための、新しいヒントが隠されているかもしれません。

日本語








