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ビカクシダはいつ日本に現れたのか
その足跡をたどるメモ
以下に添付する資料は、上に置いたものほど古い時期の史料、下にいくほど新しい史料となります。なお、発見した順序はおおむね 昭和 → 大正 → 明治 でしたが、ここでは理解のしやすさを優先し、時系列(明治 → 大正 → 昭和) へと並べ直しています。せっかく調べたんですが、残念ながら文書としてまとめられる能力が私にはなく。しかし放置して埋もれさせてしまうのも勿体無いので、とりあえず資料一覧みたいにして固定しときます。
余談?ですが、
江戸・明治の植物学の偉人たちの往来について、鳥海書房のマスターがめちゃくちゃ詳しいです!話しはじまったら止まらない、、。
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★ 1871年 明治4年
物産會抄輯 初編
@vDpSLH4bO2FYmpoさま情報提供ありがとうございました。
dl.ndl.go.jp/pid/1911218/1/1
「アルキコル子 麋角石韋」
メモ:
明治4年10月7日から26日まで、東京雑司ヶ谷の陶器所会翠園を会場に開催された物産会。
umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DPastExh/Publi…
伊藤圭介も運営に関わっていたかも?
ビカクシダのイラスト、Platycerium superbum? grande? wandae?
Platycerium bifurcatum (Cav.) C.Chr., Index Filic. 496 (1906).
Platycerium superbum de Jonch. & Hennipman, Brit. Fern Gaz. 10: 114, f.4,5 (1970).
まだ”存在”しない。ゆえになんでもかんでもアルシコルネになってしまうのかも。
Platycerium alcicorne Desv., Mém. Soc. Linn. Paris 6(3): 213 (1827).
Platycerium alcicorne Gaudich., Voy. Uranie [Freycinet] 307 (1828).
Acrostichum alcicorne Wall., Numer. List [Wallich] n. 19 (1829).
Platycerium grande (Fee) C.Presl, Epimel. Bot. (1851).
グランデでも良かったかもしれないけど。
石韋(せきい)・・・中国本草で着生常緑のシダを指す名で、日本ではヒトツバがそれにあたる、とされた。
賀来飛霞、石田正雄
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★ 1884年 明治17年
明治十七年四月廿五日 朝野新聞
//紙面未確認
メモ:
東京永田町永香園で開催された盆栽会で
ビカクシダが展示された情報の掲載あり?
伊藤圭介メモ(錦窠羊歯譜に収録)
伊藤圭介(1803-1901)
錦窠羊歯譜は伊藤圭介没後に編纂された。
1871年の物産会、1884年盆栽会でビカクシダを見ていたはず。
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★ 1887年 明治20年
帝国大学植物園植物目録
dl.ndl.go.jp/pid/832564/1/1…
「Platycerium biforme, Blume. Bigaku-shida ビガクシダ」
メモ:
生きた植物がなく標本のみの場合は「*」マークが付される。"ビガクシダ" には*はない。帝国大学植物園(現小石川植物園)当時栽培されていたことになる。
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★ 1887年 明治20年
植物学雑誌1巻 第10号 p.208
jstage.jst.go.jp/article/jplant…
雑録(抜粋)
○帝國大學植物園植物目録此目録ハ會員理科大學助教
授大久保三郎君ノ編纂ニ係リ此程帝國大學ニテ印行セラ
レタルモノナリ現今植物園ニ在ル植物ノ種類チ網羅シテ
頗完全ノ書ナリ
メモ:
目録にビカクシダあるかどうか調査する。
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★ 1901年 明治34年
植物学雑誌15巻 第172号 p.144
jstage.jst.go.jp/article/jplant…
園裡雜記(一) 矢部吉禎
(抜粋)
びがくしだ ハ Platycerium biforme Bl ニ非ズ
此奇状ナル羊歯ハ後來 Pl.biforme ノ名ヲ以テ呼バレ來
リシモ實ハ然ラズ Pl.alcicorne 恐ク之ニ相當スルガ如シ
今此兩者ハ二ノ異レルsection ニ入ルベキモノニシテ
尋常葉ハ一乃至数回分叉シ擔嚢(フアチル)部ハ變形セズ嚢堆ハ葉ノ
裂片ノ端ニ生ス基底ノ葉ハ圓形ニシテ幼時ハ軟毛ヲ被ル
Pl.alcicarne Deso
尋常葉ノ擔嚢部ハ特別ナル有柄ノ腎形葉ニ變シ嚢堆ハ此
部分ニノミ生ズ基底ノ葉ハ不規則ニ分裂シテ甚ダ厚シ
Pl.bflforme Bl
吾人日常びがくしだト云フモノハ則チ前種ノ性質ヲ有セ
リ嚢堆ハ不規則ノ形ナシテ分叉セル尋常葉ハ二尺ヲ出デ
ズ後者ハ其尋常葉ハ遙ニ之ニ數倍セル大サヲ有セリト
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★ 1902年 明治35年ごろ
錦窠羊歯譜 自恵至寸 十二
@dere_suke_sanさま情報提供ありがとうございました。
dl.ndl.go.jp/pid/2592302
コマ番号55〜60
自恵至寸 = 恵(エ)から寸(ス)まで。
その巻が扱う“語頭の範囲”を示す。50音順ではなくイロハ順なので、「エヒモセス」の巻となる。「ビカクシダ」が含まれる。
・物産會抄輯 初編のアルキコル子に塗り絵した図
・Platycerium wallichii(?)
・Acrostichum alcicorne
・Platycerium alcicorne
Acrostichum・・・Platycerium以前の属名
此度澳国より舶来せし蝙蝠蘭原名(ブラス)は其根を壁間
天井裏又ハ床柱等へ附けおくときハ其状コウモリの如く少し
も泥土を用ひずしても能く密着し青々繁茂し其葉ハ
さながら鹿角の類するを以て一名鹿角蘭とも云ひ去る
十九日より来る三十日まて麹町区永田町一丁目永香園に
おいて開ける盆栽會に陳列し各種の盆栽と共に縦覧に
供すと云う 明治十七年四月廿五日 朝野新聞
其根株ヲ壁ノ間と天井裏マタハ床柱ヘツケヲク
トキハヨク密着シテ青々ト蝙蝠ノコトク繁茂ス
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★ 1904年 明治37年
植物学雑誌18巻 第214号 p.248
jstage.jst.go.jp/article/jplant…
雑録(抜粋)
○附着植物ニ附着スル植物 松田定久
Cymbidium rhodocgilumト稱スル蘭ノ一種ハマダガスカル
ニ産ス其圖説ハ本年一月發行ノCurtis's Botanical Megazine
ニアリ此植物ハ常ニPlatycerium(びかくしだノ屬)ニ附着
シテ存ス而シテ後者自身モ亦附着植物ナリ一ノ附着植物
ガ他ノ附着植物ニ附着シテ存スルコトハ敢テ珍ラシトス
ルニ足ラザレドモ此場合ニ於ケル如ク附着スル者ト附着
セラルヽ者トガ一定不變ナルコトハ異例ナリトス寄生植
物ノ内ニハ此ノ如キ類例ナキニアラズ例ヘパかなびきさ
う科ニ屬スルPhacellaria屬ノ各種ハやどりき科ニ屬ス
ルLoranthus屬ノ諸種ニ寄生スルヲ常トス即チ此二屬ノ
間ニ一定ノ關係アルヲ見ルナリ
※マダガスカリエンセについても記述
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★ 1908年 明治41年
横浜植木株式会社 定価表 p.35
CATALOGUE OF THE YOKOHAMA NURSERY CO., LTD. p.35
横浜開港資料館の閲覧室にて。複写サービスあり。(2015年時点)
kaikou.city.yokohama.jp
プラチセリューム 、アルシコルネ
(Platycerium Alcicorne)七十銭
俗にカウモリランと称し羊歯科に属する奇異なる植物なり
参考:
モンステラ デリキオサ 75銭
ボストンタマシダ 2円
ネペンテス 8円以上
カトレア トリアネ アルバ 35〜50円
明治44−45年カタログで初めてビカクシダの写真が掲載される。写真を見ると アルシコルネ ではなく ビフルカツム である。
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★ 大正以後省略
大正、昭和初期になると多くの園芸書でビカクシダが写真入りで紹介されるようになる。
#ビカクシダ #コウモリラン #園芸史 #近代園芸 #明治時代 #一次史料
Plants And Path@plattojp
自分調べで一番古いビカクシダ の記録、久々に更新した!!! 1887年 明治20年にはビカクシダ は日本に居た!!!
日本語


















