SaaS飯
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@saasmeshi
働くな、没頭しろ。個人開発した流通総額100億円のSaaSでメシ食ってます | 同志社経済 | 非エンジニア | 大阪 | 1人法人 | INTJ-A(建築家) | 起業、個人開発、ソロプレナーに興味がある人に向けて自分の考えを発信しています。発信している理由は固定ポストに書いてるので読んでもらえると嬉しいです


DeNAの南場オーナーの「これが本当に正しい選択肢かどうか迷ってしまう」という相談に対しての答えがクリティカルすぎて大共感🥹

気づいてるか? SaaS id Dead時代、これから価値が上がるのは『フルスタック人材』ではなくて、 『フルコンテキスト人材』一択だ。その理由を解説する。まず、ここでいうフルスタック人材とは、フロントもバックエンドもインフラも一通り触れて、ある程度ひとりでプロダクトを作れる人のことだ。もちろん今でも強い。強いのだけど、AI時代にはそれだけでは決定打になりにくくなってきた。なぜなら、実装そのものの難易度がどんどん下がっているからだ。 昔は、ある機能を作れること自体に希少価値があった。画面を作れる、APIを書ける、DB設計できる、サーバー立てられる。それだけで十分に評価された。ところが今は、AIを使えば、かなりの部分が短時間で形になる。たたき台のコードを書く、ドキュメントを整える、テストの候補を出す、バグの原因を探す。そのスピードは昔より圧倒的に速い。つまり、「作れる人」だけでは差がつきにくくなっている。 じゃあ何が差になるのか。そこで出てくるのがフルコンテキスト人材だ。これは単に技術を広く知っている人ではない。顧客の業務、現場の感情、社内政治、法律やセキュリティ、データの意味、導入後の運用、失敗した時の責任範囲まで含めて、全体の文脈をつかんで意思決定できる人のことだ。 たとえば、経費精算SaaSを考えてみてほしい。AIで画面も申請フローもそこそこ作れる。でも実際に企業で使われるかどうかは別問題だ。誰が承認するのか。どこまで自動化していいのか。不正が起きた時に監査できるのか。人事や会計システムとどうつなぐのか。現場の人が本当に迷わず使えるのか。法改正が入った時にどう追従するのか。ここを理解せずに機能だけ作っても、使われない。つまり、価値の源泉が「実装力」から「文脈理解と設計力」に移っているわけだ。 SaaS is Dead論争の本質もここにある。死にかけているのは、ソフトそのものではない。人間が毎日画面を開いて、手で入力して、操作して成立する前提だ。AIエージェントが間に入ると、単純な操作画面や薄い便利機能はすぐ飲み込まれる。だからこそ残る価値は、記録の正しさ、権限管理、監査ログ、独自データ、業務ルール、例外処理みたいな、表から見えにくいけれど本当に重要な部分になる。 ここで強いのがフルコンテキスト人材だ。この人たちは、「この会社は何に困っているのか」「なぜ現場は新しいツールを嫌がるのか」「AIに任せていい判断とダメな判断は何か」「どこを自動化すると事故るのか」を読める。つまり、コードを書く前に、どこに価値があり、どこに地雷があるかを見抜ける。これができる人は、AIを部下のように使える。一方で、文脈を持たない人は、AIを使って大量にコードを出しても、意味の薄いものを高速で量産するだけになりやすい。 しかも、企業が買いたいのも、もはや「ソフト」ではなく「安全に成果を出してくれる仕組み」だ。言い換えると、企業は機能一覧を買っているのではない。失敗しにくい導入、ちゃんと回る運用、社内展開のしやすさ、説明責任、成果の再現性を買っている。だから、エンジニアでもPMでもデザイナーでも営業でも、これから強いのは、技術単体の人ではなく、顧客と社内とAIの間をつなげる人になる。 フルスタックが不要になるわけではない。むしろ基礎としては重要だ。ただ、それはこれから「入場券」に近づく。試合を決める能力ではなく、試合に参加する資格だ。本当に評価されるのは、その技術をどの文脈に置くかを判断できるかどうかだ。 だからAI時代に目指すべきは、「何でも実装できます」ではない。「この業界の現場がわかります」「この会社の制約がわかります」「このデータの意味がわかります」「AIをどこまで使うと危ないかわかります」「そのうえで成果が出る形に落とし込めます」だ。この能力を持つ人は、職種名が変わっても強い。エンジニアでも、PMでも、コンサルでも、事業開発でも生き残る。 結論。 これからの時代に一番価値が上がるのは、情報をたくさん持っている人ではない。文脈をつないで、複雑な現実を整理し、AIと人間を正しく配置して、成果が出る形に設計できる人だ。つまり、フルスタック人材よりフルコンテキスト人材のほうが強いのではない。もう、そこにしか厚い価値が残りにくくなっている。 やるしかねえ。Don’t Work!





これに気づくのに40年かかった。






