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インド洋に「重力の穴」がある、という話をします。
2023年、インド科学大学院の研究チームがGeophysical Research Lettersに発表した論文が、地球物理学の常識を塗り替えました。
「インド洋の南に、海面が世界平均より106メートルも低い場所がある」
まず地球の重力を想像してください。重力は場所によって微妙に違います。重力が強い場所は海水が引き寄せられて海面が高くなり、重力が弱い場所は海水が逃げていって海面が低くなります。
どのくらい低いかというと、106メートル。東京タワーの高さが333メートルですから、その3分の1近く。とてつもない深さで、地球がへこんでいる。
でも、船で通って気付かない。
面積が日本の8倍。あまりに広大なため、傾きが緩やかすぎて人間の目には見えない。衛星でしか確認できない「見えない穴」です。
発見されたのは1948年。オランダの地球物理学者が船上の重力計で検出。でもそこから75年間、なぜそこだけ重力が弱いのか、誰にもわかりませんでした。
研究チームは、スーパーコンピュータで19種類のシミュレーションを実行。1億4000万年前から現在まで、地球の動きを丸ごと再現したのです。
その結果、見えてきたのは「テチス海」の姿でした。
テチス海とは、1億4000万年前に存在した古代の海です。恐竜が地球を歩いていた時代、インドとアジアの間に広がっていた巨大な海。インド大陸が北上するにつれて、この海はゆっくりと地球の深部に沈み込んでいきました。
爪が伸びる速さで。でも1億4000万年間、ずっと。
沈み込んだ岩盤は、地球内部の「マントル」を押し動かしました。そしてインド洋の真下に、熱くて軽い岩石の柱を生み出した。軽い物質が下にあると、その上は重力が弱くなります。だから海水が逃げていき、海面が106メートルも沈む。
つまり、こういうことです。
1億4000万年前 → テチス海が地球深部に沈む → マントルを押し動かす → 熱い柱が生まれる → 重力が弱くなる → 今日も海面が106メートル低い。
「地球の形は安定している」と思っている人がいます。でもこの研究を見ると、私たちは今も1億4000万年前の出来事に影響されている。
実はかつて、まったく同じことが起きていました。
2億年前、「パンゲア大陸」というひとつの大陸がありました。それが割れて割れて、今の地球の形になった。大西洋も、インド洋も、そうやって生まれた。そして今も、地球は動き続けています。
教科書に載っている「地球の形」は、完成形ではありません。
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