田中教平
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「ラフレシア」
四角四面の言葉では
この世の極楽など描けない
腐臭を放つ巨大な花が
私に静かに謎をかけた
「この世で絶対に救われぬものとは何か」
私は立ち止まる
すべてが救われるはずなのに
何かが、決定的に欠けている
無明を抱き
煩悩を燃やしながら
それでもなお
縁起の網の中で
諸菩薩は永遠の力を合わせ
世の悲惨を照らし続ける
ラフレシアは私のために咲いた
甘く腐った息で
無明を誘い、凌駕する
般若の智慧は
欲を拒むだけではなく
その淵源を照らし
昇華するときに生まれる
光ある時は光の下を歩き
闇の中では深くため息を吐け
喜びの中で欲が愛に変わり
闇の欲動の中で真実が開くとき
明日の曙光は
爽やかな朝を連れてくる
人間の愛は
ひとりをも
排除してはならない
#詩
日本語
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