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最後、スバルが塔の外に出ようとした時の心情が、小説では地の文でしっかりと描かれています。 ===== スバルには、彼女たちの親愛を向けられる資格がなかった。 だが、それと同じように──、 「……殺される謂れだって、俺にはねぇよ」 一人、部屋に取り残されて、スバルは奥歯を軋らせながら呟く。 身に覚えのない信頼と親愛、積み重ねたはずの時間と絆をなくして、居心地の悪い好意を向けられることはまだマシだ。どうとでも取り繕える。 だが、どうして『ナツキ・スバル』が積み上げた殺意の尻拭いをしなくてはならない。 良いことも、悪いことも、その全てが自分の行いではないのだ。それなのに、どうしてこんな場所で、自分が溺れそうになりながら足掻かなくてはならない。 「俺は、御免だ……」 長い、長い自問自答の果てに、スバルはゆっくりと立ち上がった。 中略 そんな目に遭わされてまで、どうしてこの場に留まる理由がある。『ナツキ・スバル』がどうであろうと、知ったことか。 スバルには、自分が死んででもこの場所に縋り付きたい理由など、何一つないのだから。 塔の外を目指して走り出し、スバルは階下へ続く螺旋階段へと出くわした。自分が二度死んだ場所を目の当たりにして、全身の細胞が悲鳴を上げる。 「──っ」 息を詰め、スバルは入念に自分の背後を確かめた。刺客が近寄ってきていないか、スバルを突き飛ばすための腕が伸びてきていないか、しかと確かめる。 いない。誰も。今頃、エミリアたちは『死者の書』を詰め込んだ書庫か、あるいは凶悪な試験官が待つ上階へ向かっているはずだ。 だから、今が絶好の機会なのだ。何もかもを放り捨て、逃げ出すための絶好の。優しくしてくれた彼女たちを、その優しさが偽りかもしれないから、見捨てて逃げる。 「知るかよ! 俺には、関係ねぇ!」 耐え難い苛立ちを噛み殺し、スバルはトラウマを踏み殺すように段差へ挑んだ。 螺旋階段を駆け下り、底の見えない下層を目指す。 上がったり下がったり、生きようとしたり死なされていたり、滑稽な自分が馬鹿みたいだった。 それでも、死にたくない。死にたくないのだ。 ===== 簡単にまとめると、 記憶がある時の『ナツキ・スバル』がしたことで、今の自分が殺されることになっている。 しかし、今のスバルには殺される謂れなんてありませんでした。 そして、死にたくないから、一人で塔の外に出て遠くへ逃げようとしている、ということの心情になります。 #リゼロ #rezero














