おや丼
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「では、このボールペンを1万円で売ってみてください」 私は軽く頷いた。 「つまり、私がセールスマンを演じ、あなたが顧客として応じる、という理解でよろしいですね?」 「ええ、その通りです」 「では――あなたは中東の産油国のハッサン王子です」 間髪入れずに続ける。 「ハッサン王子、本日はお目にかかれて光栄です」 「いや、ちょっと待ってください」 私は一歩も引かない。 「私も真剣にやっています。どうか最後までお付き合いください」 一瞬の間のあと、面接官は小さく肩をすくめた。 「……いいでしょう」 「ハッサン王子、本日はお目にかかれて光栄です」 「ミカミ氏、こちらこそ」 私はすぐに本題へ入る。 「本日は、このボールペンを1,000ドルでお求めいただきたく」 「いくらなんでも、それは冗談だろう」 「失礼しました。では1000本で10万ドルではいかがでしょう」 「突然どうしたんだい」 「この話を片付けないと、先に進めないのです。今ご決断いただければ、8万ドルで結構です」 面接官――いや、王子は少しだけ考え、頷いた。 「……いいだろう。で、本題は?」 私は初めて、ボールペンから手を離した。 「ありがとうございます。では、本題に入りましょう」 一拍置く。 「その前に――お互いをよく知る必要があります」 私は微笑む。 「この部屋を出て、カルダモンコーヒーでもいかがですか」 王子は笑った。 「いい提案だ。行こう」 私はボールペンを机に置いたまま、ハッサン王子役をつれて扉へ向かう。



前々から言ってるんですが、ハチミツって大量の虫が1回飲み込んで吐き出した汁を集めたものでみんなその事を知ってるのに「ハチミツだけは生理的に絶対イヤだ!無理だろあんなもの!」っていう人がほとんどいないの、かなり不思議じゃないですか。





























