出隅 retweetledi

普通のことを、ちゃんとやる。湯宿さか本。
奥能登・珠洲で、坂本新一郎さんが1974年から営む宿。 名物は、いしる(魚醤)を塗った焼きおにぎり。献立は朝、漁港に何が揚がるかで決まる。野菜は自家栽培。17度の鉱泉を沸かし、重い木の蓋を開けて湯に浸かる。玄関も廊下も、毎朝、掃き清められている。
特別なことは、何もしていない。 味噌汁をちゃんとつくる。湯をちゃんと沸かす。床をちゃんと掃く。 昔から続いてきた普通のことを、ただ丁寧にやっているだけ。 でも現代人は、その「普通」をやる時間を、いちばん先に手放してしまった。
社会学者ハルトムート・ローザは、近代を「加速」と呼んだ。技術が時間を節約するほど、人はかえって時間に追われる、と。 その逆側に置かれたのが「共鳴(レゾナンス)」。世界とちゃんと触れ合えているという手応えのことだ。 美味しい味噌汁を一杯つくる時間こそ、それなのかもしれない。
6月に泊まるのが、楽しみです。
#場と編集
写真: nippon .com




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