
笛吹太郎
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笛吹太郎
@fuehuki
ミステリを書きます。新作『コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く』、文庫『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』(ともに東京創元社より発売)/日常の謎 安楽椅子探偵 推理合戦がお好きな方へ/本格ミステリ作家クラブ・変格ミステリ作家クラブ会員/よく駄洒落をつぶやいたりRTしたりします。アイコンは笑顔の縦笛です


休日明けに向かって、ブルースが加速してゆく。

これは、一つには安楽椅子探偵のフォーマットがお仕事ものミステリやバーを舞台にしたミステリと相性がよいせいもあるんでしょうね。お店のマスターが接客中に座って推理をするわけにはゆかない…

連想したのが蜷川幸雄との対談で北野武が言った「お笑いなんかだと客との位置関係をちょっと高くしないと成立しない。せめて舞台やってるときくらい‘あなたより上だ’と見せないと客は笑わない」って言葉。 上流階級の客が座りの労働者階級の探偵が立つことで‘名探偵’という装置は成立するのかも🤔




レオ・ブルース『死へのダイヴ』読了、傑作。 ゲストハウスで起きた自然死と事故死。どちらも不審な点はないのに滞在客たちはなぜ怯えるのか、事故死した女が隠そうとした封筒には何が入っているのか……という謎を緊張感ある筆致で展開させて意外な真相でストンと落とす。シンプルゆえの説得力。

自分も、キャラクターとして好きなのは立ってるタイプの安楽椅子探偵のほうが多いかも

黒後家蜘蛛の会のヘンリーはじめ、"安楽椅子探偵"とされる探偵の多くが実際には座っておらず立って推理しているのは面白いことだなとたまに思います。(実際に椅子に座ってはいないが象徴としてこの語が使われているということは『黒後家蜘蛛の会1』新版の解説で太田忠司先生も指摘されていますね)








