
[予選でハミルトンに生じた問題] 安全上の観点から、フルスロットル時の出力変化率は100kw/秒と定められており、チームがディプロイメントのオン/オフを自由に行うことはできない。また、そのタイミングや出力低減の速度はサーキットの特性に応じて一定の制限が設けられている。 鈴鹿ではPower Limited Distance(出力制限区間)が3472mに設定され、この区間ではモーター出力の変化率は100kW/秒という上限が設けられている。ただし、特定の区間では例外も設けられ、出力制限開始時に150kWを超える出力削減が認められる(最大350kW)。 そのためエネルギーが不要な区間ではエネルギー消費を抑えるような走りをし、低速コーナーからの立ち上がりや長いストレートといった区間まで最大限に温存することが求められる。 これを行うには少なくとも1秒間はスロットルの開度が98%以上(*フルスロットの閾値として扱われる値)に保たれていたとECUが認識する必要がある。 98%の閾値に達すると、ソフトウェアが自動的にERSのランプダウン(段階的な出力削減)に向けたカウントを開始し、Power Limited Pending(出⼒制限保留期間)と呼ばれる状態に入る。 『技術規則C5.12.4条:C5.2.8条に準拠する場合を除き、フルスロットル出⼒制限保留期間の開始時にドライバーの最大出⼒要求を150kW以上削減することはできず、出⼒削減は最低1秒間一定のままになる』 ただし、トラクションコントロールのように使用されることを防ぐ規定があり、出⼒制限保留期間やランプダウンの段階にあったとしても、フルスロットルの状態に戻ると、1秒間は最低200kWの出力が放出されるフェーズに入り、この間の出力は変えられない。 このため何かの拍子にクルマがオーバーステアのような状態に陥り、立て直すためにスロットル開度が97%以下になるような操作が行われると、一連のシーケンスが自動的にリセットされ、すべての手順が振り出しに戻る。 ハミルトンはアタックの際に予期せぬスナップオーバーステアに見舞われ、クルマをコントロールするためにスロットルを戻している。その結果、意図した以上にエネルギーが消費。 このわずかな操作がエネルギー戦略に狂いが生じ、その後に控えるパワー区間で想定より早くにディプロイメント切れが起きた(これと同様のことが上海のルクレールにも当てはまる)。 The Race: The Charles Leclerc lap that's exposed how F1 2026 has ruined qualifying | Full video🔗:(youtube.com/watch?v=pWnTFd…)
















