くりきまる
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@kurikimaru
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思う所もあり、日本の漫画の海賊版が各国の漫画産業に与えた影響を国別に書いとくよ。 まず台湾から始める。台湾は「漫画先進国から衰退国へ」という道を辿った悲しい歴史がある。 結論から書くと、輝かしい漫画文化を持ちながらも検閲で漫画文化が衰退し、その隙をつかれて日本漫画の海賊版が浸透。市場開放と同時に日本漫画が雪崩をうって流入し、市場の90%が日本漫画なんていう異常な状態になった国。 詳しい話をすると台湾漫画の黄金期は1945~1960年代でこの時期で日本に匹敵する漫画消費国であり、生産国だった。 陳光熹の『諸葛四郎』は国民的人気作品となり、他にも良い作家が沢山いた。1960年代には台湾の漫画雑誌は数十誌が存在し、文字通りの黄金期だった。 ところが1966年から台湾で漫画の検閲が始まり、多くの雑誌が廃刊せざるを得なくなった。出版社は激減した。 需要はあるのに供給がないという真空地帯になったわけだ。 この時期に日本漫画の海賊版が大量に流入し、市場を完全に席巻した。その中で台湾の作家は育成の場が失われ、作家の技能継承の場が失われた。 この状態が20年続いた。この20年がなければ台湾の作家は進歩を続け、後に来る破滅はなかったかもしれない。だがそうはならなかった。 トドメになったのが台湾の民主化とともに1992年に著作権法改正を行った事。 これで日本の漫画が合法的に大量に流入することになった。 出版社はすぐに作家を育成するよりも、日本の漫画を翻訳宣伝するほうが儲かることに気づいた。 台湾の大手出版社が日本の出版社の代理店のような存在に変質するのに時間はかからなかった。 台湾漫画作家育成の出版社は消え去り、少数の作家を除いて漫画連載の枠をとることすら困難になった。 書店の漫画コーナーの90%以上が日本マンガ翻訳という異常な状況が台湾の状態となり、台湾の漫画市場は日本の植民地のような状況。 台湾のケースで直接的に漫画文化を衰退させたのは20年に渡る検閲だった。日本の漫画は主犯ではない。 しかし、海賊版から始まる日本漫画の浸透によって、出版社が翻訳業化し、現地作家育成が困難になり、商業的に自立できる現地作家が少数という状況がずっと続いている。 日本の漫画の海賊版の浸透から始まる大規模な流入が台湾漫画文化の再興を阻んでいるのは否定できない事実であり、それが最大の問題であったりする。 そしてこの問題は他の国でも繰り返される事になる・・・・


















