内田 直樹 @認知症予防

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内田 直樹 @認知症予防

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@naokiuchid

福岡市で在宅医療に携わっています。 福岡市を認知症フレンドリーなまちにしていきたい。テクノロジーの活用にも積極的で、認知症フレンドリーテックというコミュニティを作りました。医学博士。2025年1月「早合点認知症」、2026年1月「脳にいいスマホ」出版。

福岡県福岡市 Katılım Eylül 2021
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内田 直樹 @認知症予防
明けましておめでとうございます。 2026年は1月2日がオンコールで、吹雪の中での往診から仕事始めとなりました。 さて、今年の抱負ですが、これまで意図的に使用を避けてきた「認知症予防」という言葉を、あえて前面に押し出していこうと考えています。 きっかけは、昨年出版した書籍『早合点認知症』での経験でした。 私は「福岡市を世界でもっとも認知症フレンドリーなまちにする」を目標に掲げていますが、そのためには「認知症=何もわからなくなる重症の状態」という偏ったイメージを改めることが重要だと考えています。その思いを込めて、ライターの下平さん、編集者の橋口さんと共に自信作を世に送り出し、おかげさまで発売早々に重版もかかりました。 しかし、プロモーションを通じて、一般の方が抱く「認知症への恐怖」や「イメージの悪さ」の根深さを改めて痛感することにもなりました。 特に印象に残っているのが、今村さんのラジオ番組に出演させていただいた際、今村さんがおっしゃった「この本を開くのが怖かった」という一言です。「本を読むことで、自分や家族が認知症かもしれないと突きつけられるのが怖い」。そう感じる方にとっては、認知症のイメージを変えるための本であっても、そもそも手に取ることすらハードルが高いのだというジレンマに直面しました。 そこで改めて、現在読まれている認知症関連の書籍や、講演会で求められるテーマを分析してみると、圧倒的に多いのが「認知症予防」です。 やはり、多くの人にとっての関心ごとは、そこにあると痛感しました。 もちろん、この言葉を使うことに躊躇いがないわけではありません。 認知症施策推進大綱が策定された際、「認知症予防」という言葉に対して、当事者団体等から強い懸念が示された経緯があるからです。「認知症になった人の存在を否定しているのではないか」「認知症になるのは努力が足りなかったからだという自己責任論につながりかねない」——そうした指摘の重みは、私自身、痛いほど理解していますし、だからこそこれまで意識的に使用を避けてきました。 しかし、現実として「認知症予防」という入り口を通らなければ、本当に届けたい層に情報を届けることができないという壁にも直面しました。 まずは関心を持ってもらい、正しい知識に触れてもらう。そのためのフックとして、今年はあえて「認知症予防」という言葉を前面に出して情報発信をしていこうと決意しました。 この決断に至り、昨年の日本認知症予防学会で大会長を務められた内門大丈先生が数年前におっしゃっていた言葉を思い出しました。先生の主張と今の私の考えが、ようやく重なったように感じています。 私がここで目指す「予防」とは、「発症を可能な限り遅らせる」、そして「発症した後でも、その進行を緩やかにする」という意味です。 そのために日常生活で何が重要か、何ができるかを考え抜いた結果、たどり着いた答えが「スマートフォンの有効活用」でした。 デジタルデバイスは高齢者にとってハードルが高いと思われがちですが、適切に使えば脳への良い刺激となり、社会とのつながりを保つ強力なツールになります。 そんな思いと具体的なノウハウを詰め込んだ新刊を出版することにいたしました。 タイトルは、『脳にいいスマホ 認知症をスマホで予防する』です。 本書は、単に「スマホを使いましょう」というだけの本ではありません。 医学的な見地から、科学的に効果が期待できる手法を厳選して掲載しました。 脳のダメージをカバーする力である「認知予備能」をどう高めるか。 そして、世界的な医学誌『ランセット』が報告した、「認知症の14の修正可能な危険因子」を、スマホを使ってどう改善していくか。 これらを具体的なアクションとして提案しています。 「スマホは難しくて苦手」という方も、どうぞご安心ください。 むしろ、まだスマホを活用しきれていない高齢の方こそが、すぐに取り掛かれるようなやさしい内容になっています。 「認知症予防」という入り口から、認知症の有無に関わらず全ての人が地域において安心して日常生活を営み社会参加できる社会へ。 2026年、この新たな挑戦を温かく見守っていただければ幸いです。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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はさみ
はさみ@iyaitaxky·
そろそろクリニックも疲れたので診療時間短くして、取っておいた趣味のゴルフに手を出したい。小生見たこともやった事も無いがどのように始めたら良いのだろうか? 老眼ハゲインポになったオッサンが新たに始められる趣味は限られているのだ。
ゆるキャン少女@soloclimb_girl

男は40を過ぎると、 ・走り出す ・山に登る ・コーヒーを淹れ始める ・スパイスカレーを作る ・蕎麦を打ち始める ・ミツバチを飼い始める ←new!

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内田 直樹 @認知症予防
「スパイスかおり」 名島にまた、あらたなスパイスカレーのお店! 美味しかったです!! 同じ場所で、「せんげんや」→「和平カレー」ときて、3つ目のスパイスカレー屋さん🍛 また人気店になって出ていくのだろうか!?
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内田 直樹 @認知症予防 retweetledi
FUKUOKA SUPER TOURNAMENT
FUKUOKA SUPER TOURNAMENT@fst_202408·
#7 Night Stack】 🏆FINAL TABLE 激戦を勝ち抜き、ファイナルテーブルに進出した9名はこちら(敬称略) 1. Muller69 様 2. GIAN 様 3. 麻雀オールイン① 様 4. まいまい 様 5. Huma 様 6. TSUNE 様 7. 麻雀オールイン② 様 8. AT 様 9. たろー 様 優勝は誰の手に――🔥 #FST #FUKUOKASUPERTOURNAMENT
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内田 直樹 @認知症予防
ちなみに旧デザインはこちら。 さすがに、ショボすぎるか笑 つい先日、サンクスレポートが表示されなくなってコードを見直したら、2000個目までしか表示されない仕様になってたためだったので修正した。 2000個の感謝が投稿されたと思うと感激!
内田 直樹 @認知症予防 tweet media
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内田 直樹 @認知症予防
色々仕事が立て込んでるなか、現実逃避してClaoude Designをさわってみる。 スマレポの見た目を変えてみようとチャレンジしたところ、とっても簡単に修正できた。 旧デザイン、慣れない中でCSSを初めて書いて頑張ったんだけど、今やコードは一行も書かなくていいし、デザインもいくつか指示するだけでいいのか。 #スマレポ #protoout #もいせん
内田 直樹 @認知症予防 tweet media
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田村綾子
田村綾子@oosaka_tamura·
2026年4月1日から施行された新しいルール『改正医療法』オンライン診療規制で医療広告規制について、重要なポイントを3つのステップで分かりやすく解説します。 1. 「オンライン診療」と「受診施設」が法律で明確になった これまでは、オンライン診療は厚生労働省の「ガイドライン」で運用されてきましたが、今回の改正で初めて医療法という「法律」に定義が書き込まれました。 ⚫︎オンライン診療: スマホやPCを使って、離れた場所にいる医師と患者が診察すること。 ⚫︎オンライン診療受診施設: 「自宅以外でオンライン診療を受けられる場所」を提供する施設のこと。 例:駅前の個室ブースや、コンビニの一角にある診療用スペースなど。 ⚫︎この施設を運営するのは、医療機関だけでなく一般企業でもOKです。 2. 「医療広告」のルールが拡大された これまでは「病院やクリニックの広告」が規制対象でしたが、今回の改正で「オンライン診療受診施設(場所)」の広告も規制の対象に含まれるようになりました。 特に重要な変更点は、「病院名が書いていなくても、施設の名前が特定できれば規制対象になる」という点です。 ⚫︎これまでの考え方: 「〇〇クリニック」と名前が出ていなければ、医療広告のルール(厳しい制限)は受けにくかった。 ⚫︎これからの考え方: 「駅前のオンライン受診施設X」とだけ書いてあっても、そこに関連する医療サービスの広告とみなされれば、医療法の厳しいルール(例:誇大広告の禁止、体験談の禁止など)が適用されます。 3. 具体的に何がダメになる?(事例解説) 記事では、以下のようなケースで「誰が」「どのルールで」罰せられる可能性があるかを整理しています。 ケース①:「施設Xなら、あの人気クリニックのダイエット診療が手軽に受けられる!」という広告 ⚫︎判定: 医療広告とみなされます。 ⚫︎NGポイント: 「人気クリニック」「芸能人も通院」といった比較優良な表現は、医療法で禁止されています。広告を作ったのが施設側(企業)であっても、罰則の対象になります。 ケース②:企業が「うちの施設Zでは、Cクリニックの診察が受けられます」と広告する場合 ⚫︎判定: これも医療広告とみなされます。 ⚫︎注意点: 医療機関ではない一般企業が広告を出す場合でも、「医療の内容」に触れるなら医療広告ガイドラインを守らなければなりません。 【まとめ】なぜこの改正が重要なの? 今まではオンライン診療の周辺サービス(場所貸しなど)が、医療法の「広告規制のスキマ」になっていました。今回の改正により、「誰が広告を出しても、医療に関わる内容なら厳しくチェックする」という姿勢が明確になりました。 【患者さんへのメリット】 「芸能人御用達」「絶対痩せる」といった、オンライン診療をめぐる過激で不適切な広告から守られるようになります。 【事業者への注意点】 医療機関だけでなく、オンライン診療の場所を提供する企業やプラットフォーム運営者も、医療法を正しく理解して広告を作る必要が出てきました。
初雁育介@ファシリテートドクター®@FacilitateDr

なんだかムズカシイ… 改正医療法によるオンライン診療規制で医療広告規制はどう変わった? m3.com/news/iryoishin…

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内田 直樹 @認知症予防 retweetledi
yuno | Neiro 開発中
yuno | Neiro 開発中@nurselog_·
CBT-i(不眠症に対する認知行動療法)とは、慢性不眠症の治療で世界的に第一選択とされる薬に頼らない方法です。米国睡眠医学会や欧州のガイドラインでも強く推奨されており、長期的に見て睡眠薬より効果が持続しやすく、再発しにくいのが特徴です。 不眠を維持する考え方のクセ(認知)と悪い行動習慣を変えることで、自然に眠れる体質を取り戻します。通常、4〜8回のセッション(対面またはアプリ・オンライン版)で進め、睡眠日記を活用しながら実践します。 CBT-iの主な構成要素 効果が高いのは特に刺激制御法、睡眠制限法(臥床時間制限法)、認知再構成の組み合わせです。これに睡眠衛生やリラクゼーションを加えます。 1:刺激制御法(Stimulus Control)
目的:ベッドを「眠る場所」として再学習し、ベッド=不安・覚醒の連想を断つ。
具体的なルール: ◦眠気を感じてからベッドに入る。 ◦ベッドは睡眠と性行為だけに使う(スマホ、読書、仕事、テレビはNG)。 ◦ベッドに入って15〜20分経っても眠れない場合は、起きて別の部屋で落ち着く活動(暗い照明で軽い読書など)をして、眠気が出たら戻る。 ◦起床時間は毎日固定(休日も)。 ◦昼寝は最小限(または避ける)。
これにより、脳がベッドを睡眠の合図として認識するようになります。 2:睡眠制限法(Sleep Restriction)/臥床時間制限法
目的:睡眠効率(実際に眠れた時間 ÷ ベッドにいた時間)を高め、睡眠への欲求(睡眠圧)を強める。
手順: ◦1〜2週間睡眠日記を記録し、平均総睡眠時間を計算。(例:5時間) ◦ベッドにいられる時間をその値に近づける(例:5.5時間)。起床時間を固定し、就寝時間を逆算(例:朝7時起床なら就寝は午前1時半頃)。 ◦毎週睡眠効率を確認:90%以上なら15分延長、85%未満なら短縮。
注意:最初は眠気が強くなることがありますが、これが狙いです。睡眠時無呼吸症候群などがある場合は医師の指導を。 3:認知再構成(Cognitive Restructuring)
目的:睡眠に対する不安や非現実的な思い込みを修正し、プレッシャーを減らす。
よくある例: ◦「今夜眠れなかったら明日が台無し」 ◦「最低8時間寝ないとダメ」 ◦「私は一生眠れない体質」
方法:そんな考えを記録 → 証拠で検証 → 現実的な考えに置き換え(例:「過去に5時間しか寝なくても大丈夫だった。1晩眠れなくても致命的ではない」)。
「頑張って寝よう」とするほど逆効果になるのを防ぎます。 4:睡眠衛生教育(Sleep Hygiene)
良い睡眠を支える生活習慣: ◦毎日同じ起床・就寝リズムを守る。 ◦午後以降のカフェイン、夜のアルコール・喫煙を避ける。 ◦寝る1時間前はブルーライト(スマホなど)を減らし、激しい運動や重い食事も控える。 ◦寝室は涼しく(18〜22℃)、暗く、静かに。 ◦日中は適度な運動をし、朝に日光を浴びる。 5:リラクゼーション技法(Relaxation Techniques)
体と心の興奮を下げる: ◦漸進的筋弛緩法(足の指から頭まで順に力を入れて緩める)。 ◦腹式呼吸や4-7-8呼吸法。 ◦正念(マインドフルネス)やイメージトレーニング。
寝る前や夜中に目が覚めた時に使えます。 始め方と進め方 •最初に:1〜2週間、睡眠日記(就寝時間、入眠時間、夜中の覚醒回数、起床時間、眠りの質、日中の調子)を記録。 •専門家(医師・臨床心理士)の指導のもとで行うのが理想。特に睡眠制限は一人でやると負担が大きいので相談を。 •最近はデジタルCBT-iアプリも増え、自宅で実践しやすくなっています。 •効果は通常2〜4週間で現れ始め、数ヶ月〜1年以上持続します。慢性不眠の70〜80%で改善が期待できます。 注意点 •他の病気(うつ病、睡眠時無呼吸症候群など)が絡む場合は、まず根本原因を調べる。 •睡眠制限開始時は一時的に眠気が強くなるので、運転など危険な作業は控えめに。 •睡眠薬を使っている人は、CBT-iと併用しながら徐々に減薬を目指せます(医師の管理下で)。 CBT-iの基本的な考え方は、「頑張って寝ようとする」のではなく、睡眠が自然に訪れる環境と心構えを作ることです。
根気よく続けると、多くの人が「眠れる自分」を取り戻せます。
症状が重い場合は、睡眠専門外来や心療内科で相談してください。ご自身の睡眠パターンを知り、少しずつ変えていくのが上達の鍵です!
熊野宏昭@hikumano1

睡眠薬を飲むより効果的…睡眠科学者が「不眠問題に最も効果があり、うつ症状を和らげる」という治療の中身(プレジデントオンライン) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/3da5d…

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内田 直樹 @認知症予防
では「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」を書かせてほしい。 まず診断の話から。認知症と思われる方を診るとき、最初にやるべきことは「これは本当に治らない認知症か」を確かめることだ。甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症。これらは適切に診断・治療すれば回復が見込める。ところが先ほどの研究(Sakata & Okumura, Clin Interv Aging 2018)では、抗認知症薬を初めて処方される前に甲状腺機能検査を受けていた患者はわずか32.6%。約7割は甲状腺を調べないまま薬が出ていた。 正常圧水頭症は在宅の現場でも時々見つかる。ただ正直に言うと、タップテストをしても改善しないことが多い。なぜか。発見が遅すぎるからだ。治せる認知症も、時間が経てば脳のダメージが固定化して「治せない認知症」になる。 次に、治療可能な疾患が原因でない認知症の話。 アルツハイマー病や脳血管性認知症など、これらが進行性・不可逆性であることは事実だ。Clarfield(Arch Intern Med 2003)のメタ解析では、実際に改善できた認知症はわずか0.6%というデータもある。 ただ、ここで終わってしまうのが「医学的諦め」の正体だと思っている。 進行性の認知症であっても、その上に「治せる認知機能障害」が重なっていることがある。それを見逃さないことが本当の仕事だ。 私の外来に、「食事が入らなくなった」と孫に連れられてきた高齢の方がいた。初診時は重度の認知症の状態で、病院で身体的な検査をしても異常はなかった。でも詳しく話を聞いていくうちに、うつ病が重なっているのではないかと思えてきた。抗うつ薬を使ってみると、少し改善した。中等度の認知症にうつ病が重なり、重度のように見えていたのだ。うつを見逃していたら、「もうこの状態が続くだけ」と諦めて終わっていた。 そしてもっと多く、もっと見逃されているのがせん妄だ。 認知症のある高齢者はせん妄を起こしやすい。なのに「認知症だから仕方がない」とそのままにされたり、「BPSDだ」と抗精神病薬が追加されたりすることが今も日常的に起きている。 せん妄は治療可能だ。そして誘因として最も多いのが薬剤である。治療の第一選択は、薬を止めること。 ここで一つ知っておいてほしいことがある。コリンエステラーゼ阻害薬は消化器症状や徐脈だけでなく、興奮・不眠・幻覚といった症状を引き起こすこともあり、そこに別の薬が追加されるという悪循環も珍しくない。 せん妄は発症予防を目指すべきもので、高齢者の薬物療法の基本は薬を減らすことだ。 まとめると、「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」への私の答えはこうなる。 治せる認知症を見逃さない診断の質を上げること。進行性の認知症にも重なりうる「治せる認知機能障害」、うつ、せん妄、薬剤性の問題を丁寧に拾い上げること。そして薬を増やす前に薬を減らす選択肢を常に考えること。 これらはすべて、医師が「医学モデル」の視点をしっかり持てるかどうかにかかっている。 認知症への諦めと闘うことには全面的に賛成する。私自身も、その姿勢で日々の診療に向き合い続けたいと思っている。 社会モデルの話も同じくらい大事だが、それを語り始めるとまた長くなる。もし興味を持っていただけたなら、拙著『早合点認知症』(サンマーク出版)を手に取っていただけると嬉しい。
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内田 直樹 @認知症予防
中田先生のこの投稿、とても重要な点だと思います。 認知症への「諦め」が社会に蔓延し、適切な医療につながれていない方がいる この問題意識には在宅専門医として全面的に賛同します。「どうせ治らないから」と何も考えずに放置するのは、確かに違う。 ただ、抗認知症薬4剤(ドネペジル・ガランタミン・リバスチグミン・メマンチン)の処方については、専門医として少し違う見方をしています。 日本の処方量は「消極的」どころか世界的に異常に多い 2018年のレセプトデータを使った研究(Okumura & Sakata, Int J Geriatr Psychiatry)では、日本では85歳以上の住民の13人に1人が毎日抗認知症薬の維持用量を処方されていました。 比較対象のドイツでは、認知症患者に限っても年間処方率は18%。日本は認知症でない人も含む住民全体の13%が内服しているわけで、これはどう見ても「治療に消極的」ではありません。 欧米の専門家がこのデータを見たとき「incredibly high(きわめて高い)」と表現したのは正直なところだと思います。 効果と副作用のバランスについて コリンエステラーゼ阻害薬の大規模メタ解析(Lanctôt et al., CMAJ 2003)でNTT(1人に効果を出すために治療が必要な人数)は約10、NNH(有害事象が1件起きるために治療が必要な人数)は約12でした。10人に処方すれば1人が認知機能の改善を経験するかわりに、12人に処方すると1人が副作用を経験する。 このリスクベネフィット比を問題視したフランスは2018年にこの4剤すべての保険適応を撤廃しました。理由は「副作用が怖いから」ではなく「試験での効果が軽微で、長期的なベネフィットが証明されていない」からです。 「認知症の進行抑制」という言葉の罠 ここが一番伝えたいことです。ドネペジルの添付文書には効能・効果として「アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」と書かれています。ところが同じ添付文書の注意事項には「本剤がアルツハイマー型認知症の病態の進行を直接抑制するというエビデンスはない」とも書かれている。 「症状の進行抑制」と「疾患の進行抑制」は全く別物です。この薬がやっていることはシナプス間隙のアセチルコリン濃度を増やして認知機能を少し持ち上げること、それだけです。アミロイドβの蓄積や神経細胞死には介入していない。「認知症の進行を抑制する薬」として患者・家族に説明している医師が少なくありませんが、それは添付文書が否定している説明です。 在宅の現場から正直に言うと 当院では多くの患者さんを在宅で診ています。抗認知症薬を中断しても何も変わらない方もいます。中断後に「穏やかになった」「食事をちゃんと食べるようになった」と喜ばれることもある。消化器症状や徐脈のリスクも、高齢者には無視できません。 一方で、中断したら認知機能が明らかに落ちた方もいて、その場合はすぐに再開します。飲み始めて良くなる方もいます。だから「やめろ」と言いたいわけではない。リスクとベネフィットを丁寧に説明した上で、希望される方には処方します。大切なのは、「エビデンスを知った上で一人ひとりと話し合う」ことだと思っています。 認知症への諦めと闘うことと、薬の効果を過大に語ることは、別の話です。「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」は長くなるのでコメント欄に書きます。
中田賢一郎/さくらライフグループ代表/医師x僧侶x経営者/@n_kata

研究チームの調査で衝撃的な数字が出た——認知症薬を実際に投与されている患者は、対象者の「2割」しかいない。 「副作用が怖い」「症状進行を止められない」という理由らしいが、認知症を多く見てきた医師として言わせてほしい。これは医師側の問題だけではなく、家族と社会全体の「認知症への諦め」が根底にある。 「どうせ治らない病気だから」という無意識の偏見が、適切な治療機会を奪っている。認知症は今や「進行を遅らせる」「本人のQOLを保つ」戦略が医学的に確立されている。何もしないことは「優しさ」じゃなく「放棄」だ。 経営の観点でも言える。早期に投薬・介入すれば、重度化してからの介護コスト・施設コストは大幅に下がる。医療経済的にも「放置」は最悪の選択だ。 日本の認知症医療は「診断はするが、治療は消極的」という矛盾した現状にある。この国の高齢者医療は、まだまだ本気になれていないように感じる。

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無職になるととと
無職になるととと@fumihikno·
面白い!本買います!
内田 直樹 @認知症予防@naokiuchid

では「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」を書かせてほしい。 まず診断の話から。認知症と思われる方を診るとき、最初にやるべきことは「これは本当に治らない認知症か」を確かめることだ。甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症。これらは適切に診断・治療すれば回復が見込める。ところが先ほどの研究(Sakata & Okumura, Clin Interv Aging 2018)では、抗認知症薬を初めて処方される前に甲状腺機能検査を受けていた患者はわずか32.6%。約7割は甲状腺を調べないまま薬が出ていた。 正常圧水頭症は在宅の現場でも時々見つかる。ただ正直に言うと、タップテストをしても改善しないことが多い。なぜか。発見が遅すぎるからだ。治せる認知症も、時間が経てば脳のダメージが固定化して「治せない認知症」になる。 次に、治療可能な疾患が原因でない認知症の話。 アルツハイマー病や脳血管性認知症など、これらが進行性・不可逆性であることは事実だ。Clarfield(Arch Intern Med 2003)のメタ解析では、実際に改善できた認知症はわずか0.6%というデータもある。 ただ、ここで終わってしまうのが「医学的諦め」の正体だと思っている。 進行性の認知症であっても、その上に「治せる認知機能障害」が重なっていることがある。それを見逃さないことが本当の仕事だ。 私の外来に、「食事が入らなくなった」と孫に連れられてきた高齢の方がいた。初診時は重度の認知症の状態で、病院で身体的な検査をしても異常はなかった。でも詳しく話を聞いていくうちに、うつ病が重なっているのではないかと思えてきた。抗うつ薬を使ってみると、少し改善した。中等度の認知症にうつ病が重なり、重度のように見えていたのだ。うつを見逃していたら、「もうこの状態が続くだけ」と諦めて終わっていた。 そしてもっと多く、もっと見逃されているのがせん妄だ。 認知症のある高齢者はせん妄を起こしやすい。なのに「認知症だから仕方がない」とそのままにされたり、「BPSDだ」と抗精神病薬が追加されたりすることが今も日常的に起きている。 せん妄は治療可能だ。そして誘因として最も多いのが薬剤である。治療の第一選択は、薬を止めること。 ここで一つ知っておいてほしいことがある。コリンエステラーゼ阻害薬は消化器症状や徐脈だけでなく、興奮・不眠・幻覚といった症状を引き起こすこともあり、そこに別の薬が追加されるという悪循環も珍しくない。 せん妄は発症予防を目指すべきもので、高齢者の薬物療法の基本は薬を減らすことだ。 まとめると、「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」への私の答えはこうなる。 治せる認知症を見逃さない診断の質を上げること。進行性の認知症にも重なりうる「治せる認知機能障害」、うつ、せん妄、薬剤性の問題を丁寧に拾い上げること。そして薬を増やす前に薬を減らす選択肢を常に考えること。 これらはすべて、医師が「医学モデル」の視点をしっかり持てるかどうかにかかっている。 認知症への諦めと闘うことには全面的に賛成する。私自身も、その姿勢で日々の診療に向き合い続けたいと思っている。 社会モデルの話も同じくらい大事だが、それを語り始めるとまた長くなる。もし興味を持っていただけたなら、拙著『早合点認知症』(サンマーク出版)を手に取っていただけると嬉しい。

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内田 直樹 @認知症予防
@n_kata 専門分野で熱くなり、長くなっちゃいました笑 まとめてくださった通りです! 認知症で機能低下している部分があるとはいえ、もともとどういう人かが多様なため、「認知症だならこう」とひとくくりにできないのが難しいところだし、やりがいがあるところかと思います!
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中田賢一郎/さくらライフグループ代表/医師x僧侶x経営者/
たろうクリニック内田先生ながっ でもいい文です。さすが専門家。コメントに続きもあるよ まとめると以下 「認知症の進行を抑制する薬」として患者・家族に説明している医師が少なくありませんが、それは添付文書が否定している説明です。 大切なのは、「エビデンスを知った上で一人ひとりと話し合う」ことだと思っています。
内田 直樹 @認知症予防@naokiuchid

中田先生のこの投稿、とても重要な点だと思います。 認知症への「諦め」が社会に蔓延し、適切な医療につながれていない方がいる この問題意識には在宅専門医として全面的に賛同します。「どうせ治らないから」と何も考えずに放置するのは、確かに違う。 ただ、抗認知症薬4剤(ドネペジル・ガランタミン・リバスチグミン・メマンチン)の処方については、専門医として少し違う見方をしています。 日本の処方量は「消極的」どころか世界的に異常に多い 2018年のレセプトデータを使った研究(Okumura & Sakata, Int J Geriatr Psychiatry)では、日本では85歳以上の住民の13人に1人が毎日抗認知症薬の維持用量を処方されていました。 比較対象のドイツでは、認知症患者に限っても年間処方率は18%。日本は認知症でない人も含む住民全体の13%が内服しているわけで、これはどう見ても「治療に消極的」ではありません。 欧米の専門家がこのデータを見たとき「incredibly high(きわめて高い)」と表現したのは正直なところだと思います。 効果と副作用のバランスについて コリンエステラーゼ阻害薬の大規模メタ解析(Lanctôt et al., CMAJ 2003)でNTT(1人に効果を出すために治療が必要な人数)は約10、NNH(有害事象が1件起きるために治療が必要な人数)は約12でした。10人に処方すれば1人が認知機能の改善を経験するかわりに、12人に処方すると1人が副作用を経験する。 このリスクベネフィット比を問題視したフランスは2018年にこの4剤すべての保険適応を撤廃しました。理由は「副作用が怖いから」ではなく「試験での効果が軽微で、長期的なベネフィットが証明されていない」からです。 「認知症の進行抑制」という言葉の罠 ここが一番伝えたいことです。ドネペジルの添付文書には効能・効果として「アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」と書かれています。ところが同じ添付文書の注意事項には「本剤がアルツハイマー型認知症の病態の進行を直接抑制するというエビデンスはない」とも書かれている。 「症状の進行抑制」と「疾患の進行抑制」は全く別物です。この薬がやっていることはシナプス間隙のアセチルコリン濃度を増やして認知機能を少し持ち上げること、それだけです。アミロイドβの蓄積や神経細胞死には介入していない。「認知症の進行を抑制する薬」として患者・家族に説明している医師が少なくありませんが、それは添付文書が否定している説明です。 在宅の現場から正直に言うと 当院では多くの患者さんを在宅で診ています。抗認知症薬を中断しても何も変わらない方もいます。中断後に「穏やかになった」「食事をちゃんと食べるようになった」と喜ばれることもある。消化器症状や徐脈のリスクも、高齢者には無視できません。 一方で、中断したら認知機能が明らかに落ちた方もいて、その場合はすぐに再開します。飲み始めて良くなる方もいます。だから「やめろ」と言いたいわけではない。リスクとベネフィットを丁寧に説明した上で、希望される方には処方します。大切なのは、「エビデンスを知った上で一人ひとりと話し合う」ことだと思っています。 認知症への諦めと闘うことと、薬の効果を過大に語ることは、別の話です。「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」は長くなるのでコメント欄に書きます。

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内田 直樹 @認知症予防
精神科治療学で「精神科とAI」として特集されています。 私は昨年開催した「みんなのケア情報学会」の内容をもとに記事を書きました。 ぜひご覧ください!
星和書店 営業部@seiwa_eigyo

近刊のお知らせ《4月下旬発売予定》 精神科治療学 41巻4号〈特集〉精神科とAI amzn.asia/d/06MnmXbS 精神科医療をより良くするためのAI活用の具体例が満載、AIを適切に活用するために役立つ特集。ご予約受付中です。

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内田 直樹 @認知症予防
当院では、林さんの書籍のおかげで3Dプリンターを導入できました。 その後も、当院のOTさんが活用してくれています。 「3Dプリント自助具デザインコンテスト2026」を開催したい!というプロジェクト! ぜひ、ページをご覧ください↓ #クラウドファンディング @READYFOR_cfより
内田 直樹 @認知症予防 tweet media
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内田 直樹 @認知症予防
脳が萎縮すると認知症が進行するのは仕方ないと考えられがちですが、認知予備能を高めることで認知機能の低下を抑えることができます。 では、認知予備能をいかに高めるか、という点についてインタビューに答えました。 ぜひご覧ください!
認知症ポータルサイト「テヲトル」@theotol_theoria

「認知予備能」という言葉をご存知ですか?🧠 脳の萎縮など病的な変化が生じても、それを乗り越えて認知機能の低下を抑える能力のことです。 そんな「認知予備能」の大切さについて、認知症専門医の内田直樹先生に解説していただきました。 theotol.soudan-e65.com/basic/demetia/…

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内田 直樹 @認知症予防
@HiguchiNaomi 引用をありがとうございます! 長文になったので今回は書けませんでしたが、抗認知症薬を処方する際は特に診断をしっかり行う必要があるというのも、とても重要な点です。
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樋口直美 🌿『誤作動する脳』『私の脳で起こったこと』
《認知症のある高齢者は #せん妄 を起こしやすい。なのに••そのままにされたり••抗精神病薬が追加••日常的に起きている。 せん妄は治療可能だ。••誘因として最も多いのが薬剤である。治療の第一選択は薬を止めること•• 高齢者の薬物療法の基本は薬を減らすことだ》 ⭐️レビー小体型は特に
内田 直樹 @認知症予防@naokiuchid

では「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」を書かせてほしい。 まず診断の話から。認知症と思われる方を診るとき、最初にやるべきことは「これは本当に治らない認知症か」を確かめることだ。甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症。これらは適切に診断・治療すれば回復が見込める。ところが先ほどの研究(Sakata & Okumura, Clin Interv Aging 2018)では、抗認知症薬を初めて処方される前に甲状腺機能検査を受けていた患者はわずか32.6%。約7割は甲状腺を調べないまま薬が出ていた。 正常圧水頭症は在宅の現場でも時々見つかる。ただ正直に言うと、タップテストをしても改善しないことが多い。なぜか。発見が遅すぎるからだ。治せる認知症も、時間が経てば脳のダメージが固定化して「治せない認知症」になる。 次に、治療可能な疾患が原因でない認知症の話。 アルツハイマー病や脳血管性認知症など、これらが進行性・不可逆性であることは事実だ。Clarfield(Arch Intern Med 2003)のメタ解析では、実際に改善できた認知症はわずか0.6%というデータもある。 ただ、ここで終わってしまうのが「医学的諦め」の正体だと思っている。 進行性の認知症であっても、その上に「治せる認知機能障害」が重なっていることがある。それを見逃さないことが本当の仕事だ。 私の外来に、「食事が入らなくなった」と孫に連れられてきた高齢の方がいた。初診時は重度の認知症の状態で、病院で身体的な検査をしても異常はなかった。でも詳しく話を聞いていくうちに、うつ病が重なっているのではないかと思えてきた。抗うつ薬を使ってみると、少し改善した。中等度の認知症にうつ病が重なり、重度のように見えていたのだ。うつを見逃していたら、「もうこの状態が続くだけ」と諦めて終わっていた。 そしてもっと多く、もっと見逃されているのがせん妄だ。 認知症のある高齢者はせん妄を起こしやすい。なのに「認知症だから仕方がない」とそのままにされたり、「BPSDだ」と抗精神病薬が追加されたりすることが今も日常的に起きている。 せん妄は治療可能だ。そして誘因として最も多いのが薬剤である。治療の第一選択は、薬を止めること。 ここで一つ知っておいてほしいことがある。コリンエステラーゼ阻害薬は消化器症状や徐脈だけでなく、興奮・不眠・幻覚といった症状を引き起こすこともあり、そこに別の薬が追加されるという悪循環も珍しくない。 せん妄は発症予防を目指すべきもので、高齢者の薬物療法の基本は薬を減らすことだ。 まとめると、「薬に多くを期待できないとしたら何をすべきか」への私の答えはこうなる。 治せる認知症を見逃さない診断の質を上げること。進行性の認知症にも重なりうる「治せる認知機能障害」、うつ、せん妄、薬剤性の問題を丁寧に拾い上げること。そして薬を増やす前に薬を減らす選択肢を常に考えること。 これらはすべて、医師が「医学モデル」の視点をしっかり持てるかどうかにかかっている。 認知症への諦めと闘うことには全面的に賛成する。私自身も、その姿勢で日々の診療に向き合い続けたいと思っている。 社会モデルの話も同じくらい大事だが、それを語り始めるとまた長くなる。もし興味を持っていただけたなら、拙著『早合点認知症』(サンマーク出版)を手に取っていただけると嬉しい。

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