
転チョコ@走るワーママ
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転チョコ@走るワーママ
@tendumachoco
つい「走りたくなる」ストーリー×イラストを発信|運動部経験なし→38歳でランニング初挑戦→フルマラソン完走|脚本家直伝のストーリーテリングで「わたしにもできるかな?」を育てます|Kindle3冊出版・新着売れ筋1位達成|ものキャン・ストカレ6期|Amazonアソシエイト









息子が1歳から通った保育園が、昨日で最後だった。 新しい保育園は家から遥かに近くて便利で、「わーい!」という開放感がある一方で、一番しんどくて育児の右も左も分からなかったこの2年間、私と同じか、それ以上の熱量で息子に愛情を注いでくれた場所と別れるのだと思うと、私の方がすっかりセンチメンタルになっている。 入園が決まったとき、「お母さん、これまで大変でしたね」と笑顔で背中をさすられた安心感。慣らし保育の合間、久しぶりに一人で飲む紅茶にホッとして涙がこぼれたこと。 預けることに罪悪感があったとき、連絡帳と一緒に届いた息子の満開の笑顔に心底救われたこと。虫刺されの跡に、私ではない誰かが貼ってくれた絆創膏を見つけ、この子を思いやる大人が他にもいるのだと胸がいっぱいになったこと。 送り迎えの時間はいつもバタバタで、ゆっくり話す余裕なんてほとんどなかった。 それでも先生が「おかえりなさい、今日も元気でしたよ」と楽しそうに話してくれる声に、私は本当に生かされていた。 息子も、ただの一度も「登園したくない」とごねたことがない。それが何より、愛情を受け取った証拠だと思う。 保育園までの道、神社、バス停。 息子が指差しをしながら歩いた景色。そして、毎日寄り添ってくれた先生方。 そこは、いつでも行ける距離にある。 けれど、もう、おそらく二度と訪れる機会がないことを、大人である私は知っている。 あんなに近くで私を助けてくれた人たちと、もう今世では会うことがないかもしれない。 そう思うと、出会いの尊さと、儚さを感じる。 こうして私はまた、大切な人たちと出会い、通り過ぎてゆく。これが人生なのだ。 あいにく今日も忙しかった。ゆっくりお別れをする時間などない。だけも溢れる思いを手紙に託して、最後のご挨拶をしてきた。 息子はきっと、この日々のことを忘れてしまうだろう。 けれど、この場所や先生たちに救われたことを、私は死ぬまで忘れないと思う。 先生たちの人生に、どうか幸せな時間が続いていきますように。 そして息子よ、最初の卒園おめでとう。 これからもすくすくと育ちなさい。 人生も大人たちも、君が行く道は、そんなに悪くない。

















