
パウワウ
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パウワウ
@top9460
美味しいものが大好きで、料理を作るのも店で食べるのも好きです!主に食事系の投稿をする予定です!









「メールで送った質問に対して電話してくる人ってヤバくないですか?」 後輩くんが、 珍しく強い口調で言った。 「何があったん?」 聞けば、メールで確認事項を3点。 選択肢も整理して送った。 返ってきたのは、 着信。 「今いい?」 電話口の上司は、 いつもの軽いトーン。 「さっきの件だけどさ〜」 「結論から言うとね…」 後輩くんは一度、 深く息を吸った。 「すみません、 それ、メールで返してもらえませんか?」 一瞬、沈黙。 上司は少し驚いた声で言った。 「いや、今説明した方が早いやろ?」 後輩くんは間を置かず返した。 「早いのは分かります。 でも、それだと記録に残らないじゃないですか」 「言った言わないになるのが嫌なんです」 電話越しに、 上司が苦笑いした。 「いや、怒ってる?」 「怒ってはないです。 ただ、困ってます」 後輩くんは続けた。 「自分が欲しいのは答えじゃなくて、 記録なんです」 「考えた結果が文章で残ってないと、 仕事が前に進まないんで」 少し長い沈黙のあと、 上司は言った。 「…分かった。まとめてメールするわ」 電話はそれで切れた。 後輩くんは電話を置いて、 小さくため息をついた。 「電話って、説明した側は楽なんですよね」 「でも、受けた側は責任ごと丸投げされてる感じがするんです」 その言葉が刺さった。 電話は速い。 でも仕事は速くならない。 文章は面倒。 でも仕事は前に進む。 話したかどうかじゃなくて、 残ってるかどうか。 後輩くんが怒ってたのは電話に対してじゃない。 曖昧なまま進む仕事に対してだった。




















