結城遼

2K posts

結城遼 banner
結城遼

結城遼

@winmy2001

結城 遼 | Geopolitics x Economy Exploring the intersection of East Asian politics and markets. 東アジア情勢 × 経済安全保障。ワシントンの論理とアジアの現場感を繋ぐ。 Ex-Investment Banker / Columbia

Tokyo Katılım Kasım 2017
1.1K Takip Edilen1.6K Takipçiler
Sabitlenmiş Tweet
結城遼
結城遼@winmy2001·
トランプ米大統領の描く対中世界戦略は、端的に言えば「西半球の独覇、東半球の争覇」という言葉に凝縮される。 まず「西半球の独覇」とは、すなわち中国の影響力の「一掃」である。政治、軍事、科学技術、エネルギー、そして資源供給網(サプライチェーン)に至るまで、西半球における中国の浸透を徹底的に排除し、同地域全体を米国の安全保障上の「後背地」として再編することだ。西半球の繁栄と安定を確実にコントロール下に置き、長期にわたり米国へ活力を供給(輸血)し続ける体制を構築することにある。 対照的に、「東半球の争覇」は同地域の「戦場化」を画策するものだ。東半球を多次元的な対中包囲網の最前線と化すのである。経済・貿易戦争、金融戦争、エネルギー・資源獲得競争、技術封鎖に加え、地政学的衝突や資本逃避、産業移転、軍事摩擦、さらには難民問題による動揺――。ありとあらゆる混乱を東半球へと波及させる狙いがある。 東半球が混乱の極みに達するほど、相対的に西半球の優位は盤石となる。東半球が戦場と化してこそ、「東昇西降(東が昇り西が沈む)」の潮流を覆し、米国による覇権の維持、すなわち「偉大なアメリカ」の復権が成し遂げられるのである。
日本語
12
15
41
89.2K
結城遼 retweetledi
Pankaj Kumar
Pankaj Kumar@pankajkumar_dev·
Opus 5 Leaks: Coming Thursday - Anthropic is targeting a Thursday launch (if there are no delays). - Benchmark performance will be comparable to Fable 5, but won't surpass it. - Anthropic's answer to GPT-5.6, Kimi K3, etc
Pankaj Kumar tweet media
English
120
245
3.3K
410.3K
結城遼 retweetledi
Japan Viewpoint Lab
Japan Viewpoint Lab@japan_viewpoint·
1980年代後半から1990年代にかけて、円の高い購買力と企業の潤沢な資金力を背景に、日本から米国への留学は拡大しました。企業派遣のMBA留学、大学・研究機関の在外研究、私費留学を通じて、多くの人材が米国の大学や研究機関で学びました。 日本人学生の米国留学者数がピークを迎えたのは、バブル期そのものではなく1997~98年度の約4万7,000人です。帰国者が持ち帰った先端技術、経営知識、医学研究、国際的ネットワークは、日本の企業、大学、医療機関にも知的還流をもたらしました。 しかし、1990年代末以降、日本人の米国留学は長期的な減少に転じます。その背景には、景気停滞だけでなく、企業派遣制度の縮小、新卒一括採用との不整合、留年や就職への不安、語学力、留学経験が国内労働市場で十分評価されにくいことなど、複数の制度的要因がありました。 近年は、米国の授業料と生活費の上昇に加え、円安と日本の実質賃金の停滞が重なり、学位取得を目的とする長期留学の経済的負担は一段と重くなっています。円安は留学減少の出発点ではありませんが、すでに進んでいた長期留学離れをさらに深刻化させています。 一方、2000年代以降の中国は、急速な経済成長と国家的な人材政策を背景に、大量の学生や研究者を欧米へ送り出しました。帰国人材の招聘、国内大学への集中投資、民間企業の成長を組み合わせることで、海外で得た知識とネットワークを国内の技術発展へ接続してきました。 「世界の頭脳が集まる場所に、どの国の若者がいるのか」は、将来の研究力、技術力、企業競争力を考える上で、見過ごすことのできない長期的ファンダメンタルズです。 日本人の長期留学減少は、経済停滞の結果であると同時に、将来の国際競争力を弱める一因にもなり得ます。 #留学 #アメリカ #中国 #留学生 #円安
Japan Viewpoint Lab tweet media
Japan Viewpoint Lab@japan_viewpoint

【中国は「頭脳還流」、日本は「頭脳循環」すら弱い】 中国の高度人材移動は、単純な「留学生の帰国ブーム」では説明できません。 中国は2020年時点で、年間約4.3万人の理工系博士を輩出し、米国を上回る規模に達しました。一方、米国で博士号を取得した中国人理工系人材の米国残留率は、取得5年後で88%、10年後でも81%。トップ層の多くは、依然として世界最高水準の研究環境を選んでいます。 つまり中国の強みは、全員を帰国させたことではありません。海外に巨大な人材ネットワークを形成しながら、資金、研究設備、ポスト、企業報酬を整備し、必要な人材を選択的に呼び戻す「頭脳循環」を構築した点にあります。 これに対して日本は、2025年のNISTEP統計で人口100万人当たりの博士号取得者が主要国中6位。研究開発費は世界3位でも、大学部門は5位にとどまり、博士人材の供給と処遇の弱さが目立ちます。 中国は「海外に出た人材を、どの条件なら呼び戻せるか」を考える。 日本は「国内にいる優秀な人材が、なぜ出ていくのか」を本格的に考え始めた段階です。 労働人口一人当たりの「生産性」は世界トップ級らしい。 次に世界トップになる指標が、「海外就労者の割合」でないことを祈ります。 トップ人材が見ているのは、愛国心でも「やりがい」でもなく、研究費、裁量、待遇、そしてオファーレターです。 #頭脳流出 #頭脳循環 #大学経営 #博士人材 #人的資本 #中国人留学生 #研究力 #やりがい搾取

日本語
2
6
15
1.9K
結城遼 retweetledi
西村/learningBOX/競プロアカ
GPT-5.6 sol: デザインが壊滅的 Gemini: ハルシネーションがきつい Opus: 早とちり。solほど賢くない。 Fable: 高すぎて富豪向けすぎる。 Kimi K3: 遅すぎる Jimmy: 馬鹿すぎる chatjimmy.ai
AM09:21@AM09_21

色んなAIの悪いとこと良いとこをリスト化したポストをちょっと前にしたんだが、 ・悪い方がインプレッション数が多い ・良い方がいいね数が多い ってなってて、非常にXを感じる

日本語
18
101
1.5K
712.5K
結城遼 retweetledi
RJ
RJ@RJDAIGOGO·
看了下这个图,感觉未来的AI竞争,华人很难输,昂撒民族很难赢。
RJ tweet media
中文
7
3
22
4K
結城遼 retweetledi
荒井健一 AK
荒井健一 AK@aarai666·
中国上海で開催された世界人工知能大会(WAIC)で展示された、ロボット義手がすごかったので、仕組みをまとめてみた 1.主要な技術とメカニズム: 直感的な操作: アームカバーの内部にセンサーが内蔵されており、装着者が「手を動かそう」とする際の筋肉や神経の微弱な信号(意図)を正確に読み取ることができる。 2.超低遅延の遠隔操作: 読み取った信号はBluetoothを通じて義手本体に送信される。 動画では義手を腕から外した状態でも、遅延なくリアルタイムで指を1本ずつ独立して動かすことができる、動画では8のジェスチャーを披露してる。 3.リアルな外観と質感: 本物の手と見分けがつかないほど人工皮膚が採用されており、触り心地も人間の手に非常に近くなっている。個人のサイズに合わせたカスタマイズも可能だとのこと。 4.想定される使用場面: 障がい者支援: 「機能的で使いやすい手」であると同時に「見た目が美しい手」を提供することで、周囲の目を気にすることなく、かつての自分の手と同じような感覚で生活ができる。 5.危険作業の代替: 爆発物処理や有害な環境など、人間が立ち入るのが困難な現場において、安全な場所からロボットハンドを遠隔操縦し、精密な作業を行うことが可能になる。
日本語
0
3
9
729
結城遼 retweetledi
Tran Van Quyen(チャン・バン.クエン)
かつて日本は技術大国だった。 かつて日本は経済大国だった。 かつて日本はODAで世界を支援した。 今、どうなったか。 半導体はTSMCに頼っている。 家電はサムスンとアップルに負けた。 円安で実質的な国力は下がっている。 ODAも以前ほど出せなくなっている。 では今、日本が世界に自慢できるものは何か。 治安の良さ? でも外国人犯罪が増えていると毎日叫んでいる。 食文化? でも物価上昇で庶民は外食を控えている。 おもてなし? でも外国人には冷たくなっている。 そのおもてなしを支えているのは、 コンビニでも介護施設でも、 皮肉なことに外国人だったりする。 アニメ・マンガ? それは認める。本物だ。 でも、 アニメの主人公たちは 現実の日本より よほど勇敢に 変化に立ち向かっている
日本語
67
228
813
16K
結城遼
結城遼@winmy2001·
中国の社会的中核を占めてるのって、いわゆる80年代・90年代生まれの中高年層(30~40代)なんだよね。 この世代って若い頃にアニメ、ゲーム、J-POP、ドラマ、文学なんかの日本のコンテンツをド直球で浴びて育ってるから、根底には対日好感度がある。 この「親日世代」がいるうちに手を出して和解や関係構築をプロデュースできなかったら、マジで詰むぞ...。 次に控えてる00年代以降のZ世代なんて、日本カルチャーに全く関心がないし、なんなら自国コンテンツで完結してるからね。 このチャンスを逃したら、将来的に日中が相互理解を図るルート、完全に断たれる説(白目)
源忠親@6mTya

俺にとって中国は最も好きな外国で、 俺は日本人の中で最も親中の自信がある。 中国の発展を楽しみにしている。 しかし、多くの日本人は中国を強く敵視している。 本来日本人は戦後の中国の寛大と友好に感謝するべきだけど、 現状は全く違う。

日本語
3
2
13
1.9K
結城遼
結城遼@winmy2001·
中国の社会的中核を占めてるのって、いわゆる80年代・90年代生まれの中高年層(30~40代)なんだよね。 この世代って若い頃にアニメ、ゲーム、J-POP、ドラマ、文学なんかの日本のコンテンツをド直球で浴びて育ってるから、根底には対日好感度がある。 この「親日世代」がいるうちに手を出して和解や関係構築をプロデュースできなかったら、マジで詰むぞ...。 次に控えてる00年代以降のZ世代なんて、日本カルチャーに全く関心がないし、なんなら自国コンテンツで完結してるからね。 このチャンスを逃したら、将来的に日中が相互理解を図るルート、完全に断たれる説(白目)
日本語
4
0
6
439
結城遼 retweetledi
源忠親
源忠親@6mTya·
俺にとって中国は最も好きな外国で、 俺は日本人の中で最も親中の自信がある。 中国の発展を楽しみにしている。 しかし、多くの日本人は中国を強く敵視している。 本来日本人は戦後の中国の寛大と友好に感謝するべきだけど、 現状は全く違う。
日本語
171
57
891
66.4K
結城遼
結城遼@winmy2001·
高市内閣は本日、閣議決定を経て経済施策の基本方針を確定させ、8月上旬までに消費減税に係る方針を決定する旨を確認した。財務省が従来最も執着してきた「財政健全化」との文言は、今般の決定文書から完全に排除されるに至った。
日本語
2
0
1
1.2K
結城遼
結城遼@winmy2001·
私たちが知る必要があるのは、消費税への対策、円相場への対策、レアアース問題への対策、日米貿易問題への対策です。首相の私生活ではありません。
高市早苗@takaichi_sanae

7月に入ってからの土日は、公邸で『骨太方針』『日本成長戦略』『地域未来戦略』に関する分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け、2週目は与党審査で加筆修正された部分を熟読検討するなど、高市内閣が初めて骨太方針や概算要求段階から関われる令和9年度予算や本格的に取り組める中長期の成長戦略に向けて、半端ない情熱を注いでいました。 併せて、先週末までは、週明けの国会答弁に備えた資料読みやペン入れなどもあり、書類の山と格闘して過ごしていました。 この土日も、閣議決定を目前に控えた3本の文書の最終案を再度読み込んだり、数千通も溜まってしまったメール処理で今日(月)の明け方まで仕事に追われていましたが、今日の海の日の午後は、私的に使える貴重な時間になりました。 平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯で、後の深夜時間帯は明け方まで官邸から持ち帰りの資料読みや国会答弁資料読みに追われます。 今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化)、昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理。 私は特にアイロンかけが下手で時間がかかるので、つい先延ばしにしていた結果、スーツに合わせるインナーが殆ど無い状況に。 これで会期末までのハンカチとインナーを確保でき、明日から又、頑張れます!

日本語
3
3
16
7.4K
結城遼
結城遼@winmy2001·
@takaichi_sanae 私たちが知る必要があるのは、消費税への対策、円相場への対策、レアアース問題への対策、日米貿易問題への対策です。首相の私生活ではありません。
日本語
1
5
47
850
結城遼 retweetledi
高市早苗
高市早苗@takaichi_sanae·
7月に入ってからの土日は、公邸で『骨太方針』『日本成長戦略』『地域未来戦略』に関する分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け、2週目は与党審査で加筆修正された部分を熟読検討するなど、高市内閣が初めて骨太方針や概算要求段階から関われる令和9年度予算や本格的に取り組める中長期の成長戦略に向けて、半端ない情熱を注いでいました。 併せて、先週末までは、週明けの国会答弁に備えた資料読みやペン入れなどもあり、書類の山と格闘して過ごしていました。 この土日も、閣議決定を目前に控えた3本の文書の最終案を再度読み込んだり、数千通も溜まってしまったメール処理で今日(月)の明け方まで仕事に追われていましたが、今日の海の日の午後は、私的に使える貴重な時間になりました。 平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯で、後の深夜時間帯は明け方まで官邸から持ち帰りの資料読みや国会答弁資料読みに追われます。 今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化)、昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理。 私は特にアイロンかけが下手で時間がかかるので、つい先延ばしにしていた結果、スーツに合わせるインナーが殆ど無い状況に。 これで会期末までのハンカチとインナーを確保でき、明日から又、頑張れます!
日本語
10.1K
4.7K
40.5K
21.2M
結城遼
結城遼@winmy2001·
米国の利上げ、じゃなくてAI界隈の物量戦ガチで草。 週末だし、2026年中期のLLMとAgentシステムのトレンドについて、ちょっと深掘りして雑談しよっか。 最近Kimi K3がバズり散らかしてるよね。総パラメータ数2.8兆(!)まで積み上げて、フロントエンド開発とかの特定領域でClaude Fable 5をぶち抜いて世界1位になったとか。モデルのスケール感的にもガチのブレイクスルーだし、中国勢の底力を見せつけられた感あるわ。 これに対してイーロン・マスクも即座に反応してて、xAIの次世代2兆パラメータモデル「Grok 4.6」の初期トレーニングが来週終わるってリークしてきた。イーロン曰く、1.5兆のGrok 4.5を全面凌駕してKimi K3も超える予定らしい。しかも速度とトークン効率はキープって、相変わらずバケモノかよw 要するに、基盤モデル(フロンティアモデル)の殴り合いは依然として泥沼。パラメータ数は肥大化し続けてるし、次世代モデルでさらに能力の天井が上がるのは確定路線だね。 ただ、ここで思い出すのが少し前に清華大の唐杰氏がGLMについて語ってた「GLMは純粋なモデルに近い。GPT-5.6やClaude Fable 5みたいな『完成されたプロダクト』と直接比較するのはフェアじゃない」ってセリフ。これ、マジで本質突いてるわ。 2026年現在、最先端のプロダクトを単一の「モデル」として評価するのはもう無理がある。Claude Fable 5もGPT-5.6もGrok 4.5も、実戦で発揮されてる強さは「モデル+Harness(ハーネス:周辺の制御システムやツール環境)」が一体化した総合力なわけ。 ぶっちゃけ、今の状況ってこういうことでしょ。 モデルがプロダクトの限界(天井)を決め、Harnessがその最低保証(床)を決める。 理論上の最大風速はモデル次第だけど、実務でどれだけバグらずに安定して動くかはHarnessの設計次第、っていうね。 ここ2年くらい、みんなパラメータ数とかBenchmarkのスコアばかり追ってたじゃん?でもAgent時代に突入した今、モデル単体のスコアじゃプロダクトの本当の格差を説明できなくなってる。同じモデルを積んでも、Harnessの出来映えで別物になっちゃうから。 Cursorがやった有名な実験がまさにそれ。同じClaudeモデルを使って、Harness側をチューニングしただけで、スコアが46%から80%まで爆上がりした。モデル自体は1ミリも変わってないのに、情報の取り方、ツールの叩き方、フィードバックの処理のさせ方を変えるだけでこれだけ差が出る。 Harnessの重要性が一番わかりやすく出るのが「工具呼び出し(Tool Calling)」の実装。 みんなTool CallingなんてAPI叩くだけでしょってナメがちだけど、現場を知る人間から見ればそんなの表面上の話。 モデルが「いつ検索すべきか」を判断し、1回目でダメならどうクエリを変えるか、戻ってきたノイズだらけの結果からどう情報を抽出してContextに還元するか。このパイプラインのどこか1つでも詰まったら、どんだけ優秀なモデルでも一瞬で宝の持ち腐れになる。 1回のタスクで検索クエリは何発投げるのが最適か?ソース同士が衝突したらどう調べるか?こんなの全タスク共通の正解なんてない。APIを繋ぐこと自体が難しいんじゃなくて、「正しいタイミングで、正しい作法で結果を処理させる」のが地獄。だから各社は独自のクエリ・Harnessシステムにゴリゴリに投資してる。検索ツール自体は横並びでも、その回し方で雲泥の差が出るからね。 コード実行やファイル読み込みも全く同じ。インターフェース自体はシンプルでも、タスクを完遂するための意思決定とフィードバックのループをどう組むかが命。 だからLangChainとかHermesみたいな汎用Agentプラットフォームって、大体そこそこの性能で頭打ちになる。あれらは多くのモデルに対応しなきゃいけないから、どうしても「平均化されたHarness」しか組めない。でもモデルによってツールへの適応力やContextの好みはバラバラだから、汎用性を上げれば上げるほど、特定モデルへのディープな最適化は不可能になる。 要するに、ChatGPTやClaude Fable 5、Cursorの強さは、基礎モデルのスコアだけじゃ説明がつかない。「裏側のHarnessそのものがコモディティ化されない競争優位性」になってるわけ。 (ちなみに、一般ユーザーが無理してHermesとかの汎用プラットフォームをいじるのは時間ドブだし、公式のチューニングには勝てないからやめとけ定期。特殊な要件があるなら別だけどさ) ただ、このトレンドにはもう一つの側面があって、今度は「モデルがHarnessを内製化(吸収)し始めてる」んだよね。 LLMのPost-training(事後学習)の王道ルートって、すでに固まりつつある。Pre-trainの後に大規模な強化学習(RL)をぶち込んで論理推論能力をバグ上げする手法。ただの対話データによるアライメントから、「検証可能な結果(Verifiable Outcomes)」が出る環境での学習へのシフトだね。 数学なら答え合わせができるし、コードならテストを実行すればいい。Agentタスクなら最終的な実行結果をチェックできる。モデルは成功と失敗の軌跡(Trajectory)から勝手に学んでいく。KimiもGLMも、海外の最先端モデルもみんなこのレールの上。 で、今その次のフェーズが始まってて、強化学習の環境が数学やコードから「Harnessの操作そのもの」に拡張されてる。モデルが実際のタスク環境でツールを叩き、エラーを読み、計画を修正する一連のプロセスをRLのループに組み込むわけ。 これを何万回も繰り返すと、元々はHarness(外部システム)側で制御してた「検索のタイミング」や「リカバリーの戦略」といったメタ認知能力が、モデル自体の重み(Weights)として内面化されちゃう。 Grok 4.5とCursorのインテグレーションなんてまさにその典型例でしょ。Grok 4.5の賢さは単体のモデルパワーだけじゃなく、Cursorの実際の開発環境(コードベースやツール群)の中でタスクをこなす訓練を積んできたから。コード生成のスキルだけじゃなく、「環境内での立ち回り方」ごと学習してる。 つまり、モデルとHarnessは今、双方向で歩み寄ってる状態。 Harnessはモデルのポテンシャルを100%引き出すために最適化され、モデルはHarness上で生まれたログ(軌跡)を吸って、賢い動きを脳内にインポートしていく。 もちろん、モデルがHarnessを吸収したからといって、外部システムが消えるわけじゃない。モデルが「検索の極意」をマスターしたとしても、インデックスの維持やコードの実行環境自体はモデルの外側に残り続ける。モデルが吸収するのは「環境を使いこなす戦略」であり、Harnessが提供するのは「リアルな環境そのもの」だから。 要約すると、2026年中期のパラダイムはこんな感じ。 基盤モデルのスケール競争は終わらない(Kimi K3やGrok 4.6に見る天井の引き上げ)。 でも、実際のプロダクトとしての格差はHarnessの完成度で決まる。 次のバトルフィールドは、モデルとHarnessの「深い共同強化学習」。 今やAgentシステムを評価するときに「中身のモデル何使ってるの?」って質問だけじゃ片手落ち。 「どんなHarnessの上で動いてるか」、そして「そのモデルは、その環境でどれだけ修羅場をくぐってきたか(学習してきたか)」まで見ないと、本当の戦闘力は測れないってこと。 結局のところ、モデルが上限(天井)を決めて、Harnessが下限(床)を支える構造は変わらないんだけどね。
日本語
2
1
5
6.2K
結城遼 retweetledi
鈴木 泰志
鈴木 泰志@SUZUKIYASUSHI55·
「中国脅威論」という最大の認知戦 1/12 なぜ日本人はこれほど中国を恐れるようになったのか。 軍拡 独裁 人権 技術流出 台湾 しかし、一度冷静に考えてほしい。 そもそも日中は、本当に対立しなければならない関係なのか。 2/12 私の結論は明確です。 そもそも日中に本質的な対立要因はありません。 政治、経済、文化、地理。 あらゆる面で、対立より協力のほうが双方の利益ははるかに大きい。 現在の日中対立は「自然発生」したものではありません。 3/12 では、なぜここまで中国脅威論が広がったのか。 答えは単純です。 中国脅威論は、アメリカの対中戦略を支えるための中核的なナラティブ(物語)だからです。 中国を「脅威」と認識させることで、軍拡、同盟強化、経済規制を正当化できるようになります。 4/12 だから、中国を脅威と位置付けるための理由が次々と作られます。 ・軍拡している ・独裁国家 ・技術を盗む ・マナーが悪い ・人権問題 しかし冷静に見れば、これらは中国特有の問題ではありません。 5/12 軍拡? 世界中の大国が軍備を増強しています。 日米と中国の間でも、多くの事例では日米側の軍事・外交上の動き(米国は度々中国を挑発。それが王毅外相のアメリカは火遊びをするべきではないにつながります)が先にあり、中国はそれに対抗する形で軍事行動を取っています。 つまり、中国の軍事行動だけを見て「中国が一方的に軍拡している」と結論づけることはできません。 6/12 独裁だから危険? 国家体制をどう選ぶかは本来その国の内政です。 しかも、戦後の武力介入や政権転覆工作を数多く行ってきたのは、民主主義を掲げる国々でもあります。 「民主主義だから平和」とは言えません。 7/12 技術を盗む? 産業スパイは世界中に存在します。 日本も高度経済成長期には海外技術を積極的に導入し、改良し、競争力を高めました。 技術流出や知財侵害は国際的な問題であり、中国だけの話ではありません。 8/12 人権問題? もちろん、どの国にも人権を巡る課題はあります。 しかし、それは中国だけに存在する問題ではありません。 自国の人権問題には目を向けず、中国だけを特別視して非難する姿勢では、普遍的な人権の議論にはなりません。 9/12 マナーが悪い? 人口14億人の国で、一部の行動だけを切り取れば、悪い例はいくらでも見つかります。 同じことはどこの国にも言えます。 個人の行動を民族全体の性質に置き換えることは、公平な見方ではありません。 10/12 ここで考えてほしいことがあります。 私たちが普段目にするニュースは、本当に出来事の全体像を伝えているのでしょうか。 中国の軍事演習は大きく報じられます。 しかし、その前に何があったのか。⇒日米の共同演習、外交上の圧力、軍事的な動きまで含めて報じられることは多くありません。 順番を切り取れば、認識はいくらでも変えられます。これこそが中国脅威論を支える情報構造です。 11/12 現代日本人は、中国の認知戦を恐れます。 しかし一方で、アメリカが日本の政治・外交・経済・世論に与えてきた影響については、疑うことすらありません。 中国の認知戦だけを警戒し、アメリカには批判精神を向けない。 この非対称性こそ、長年にわたるアメリカの認知戦が最も成功した証拠ではないでしょうか。 12/12 私は中国を無条件に正しいと言いたいのではありません。 言いたいのはもっと単純です。 「日中は本来、対立することが利益になる関係ではない」 それにもかかわらず、中国脅威論だけが繰り返し強調され、日本人は「対立が当然」という前提で物事を見るようになりました。 もし本当に平和と日本の国益を考えるなら、まず疑うべきは「中国は脅威だ」という前提そのものではないでしょうか。
鈴木 泰志 tweet media
日本語
106
144
422
23K
結城遼 retweetledi
かんてん
かんてん@kanten_se·
中国の物流拠点でヒューマノイドロボットが普通に仕分け作業をしているらしい。 仕分けはヒューマノイド、 搬送はAMRみたいな感じで、 物流拠点から人が消える日は遠くないかもしれない。
日本語
58
69
330
60.7K
結城遼
結城遼@winmy2001·
国家再建の宰相――高市早苗「静かなる革命」の真価 2026年盛夏、東京。円は対ドルで161円台に沈み、1986年以来、実に約39年ぶりの安値圏に達した。だが、この数字だけを見て「日本売り」を語る者は、時代の本質を見誤っている。いま列島で進行しているのは通貨の敗北ではない。国家の意思によって周到に設計された、戦後最大級の体制再構築である。前哨戦の混乱と政局の霧が晴れたいま、この壮大な実験――「サナエノミクス」――を、政治経済学の土台から正当に評価すべき時が来た。 「160円の防衛線」という幻想を踏み越えた胆力 6月下旬、ドル円相場は市場が「絶対防衛線」と呼んだ160円の節目をあっさりと踏み越えた。米系投資銀行の一角(ゴールドマン・サックス)は、向こう12か月の想定レートを165円へと引き上げている。 通常の政権であれば、退陣論が噴出してもおかしくない局面である。だが高市早苗首相の政治基盤は微動だにしない。衆議院で単独3分の2を超える議席という、戦後憲政史上例を見ない多数に支えられているからだ。市場の悲鳴と、選挙で示された国民の圧倒的な負託――この一見矛盾する二つの現実こそ、現下の日本を読み解く鍵である。 断言しよう。これは制御を失った事故ではない。国家主導で設計された、体制の再起動(リセット)である。 時代精神を先読みした眼力 世界の統治潮流は、「効率優先の新自由主義」から「安全優先の国家戦略経済」へと、音を立てて転換しつつある。ワシントンは産業政策に回帰し、欧州は経済安全保障を掲げ、各国が雪崩を打って「国家の再登板」を進めている。高市の非凡さは、この地殻変動を誰よりも早く読み切り、誰よりも大胆に実行へ移した点にある。 経済安全保障推進法を法的支柱として、半導体、レアアース、エネルギーは「特定重要物資」に位置づけられた。グローバル企業の利潤最大化よりも「国家の生存」を上位に置く座標軸が、戦後日本で初めて、経済運営の中枢に堂々と据えられたのである。廉価な対中供給網への安易な回帰を断ち、数兆円規模の国家資金を投じて、国産2ナノ半導体(ラピダス)と次世代原子力に賭ける。「市場の自然治癒力がいずれ戦略物資の急所を解消してくれる」という幻想を、彼女は最初から相手にしなかった。 ワシントンや北京のシンクタンクには、この路線を中国型の国家主導経済に擬(なぞら)える挑発的な論評すら流通している。だが、この類比こそが高市の真価を覆い隠す。彼女は、権威主義国家が強権で行うことを、民主主義と自由市場の制約の内側で成し遂げようとしているのだ。その難度は、比較にならない。 独裁なき国家改造――三重の制約を統治の技術で超える 権威主義体制の指導者は、行政命令一本で企業を従わせ、資本規制という防波堤の内側で為替市場の審判から身を守ることができる。高市には、そのいずれの武器もない。彼女が背負う条件は、はるかに過酷である。 第一に、行政指令権の不在。トヨタやソニーに禁令を下す権限は首相にない。使える手段は補助金という「アメ」、輸出管理という「ムチ」、そして粘り強い説得のみである。第二に、単独覇権の不在。日本の供給網再編は、米国主導の「フレンドショアリング」網の中で、最も信頼される高付加価値の結節点という地位を確保する、緻密な同盟経営を前提とする。第三に――最も過酷な条件だが――金融の防波堤の不在。円は世界第3の自由通貨であり、国債市場は完全に開かれている。国家戦略のコストは、債券自警団と外国為替市場によって、毎日リアルタイムで採点される。 だからこそ、161円という数字は失政の証明ではない。開かれた資本市場と選挙の審判という二重の監視下で国家改造を断行することの、構造的に避けがたい代価なのである。そしてその代価から目を逸らさず、正面から引き受けているところにこそ、この宰相の胆力がある。 「冷酷」ではなく「冷徹」――金融抑圧という古典的な国家経営術 政策の優先順位は明確だ。財政を守り、防衛を固め、為替を調整弁とする。「財政・防衛・通貨」のトリレンマを前に曖昧な折衷へ逃げなかったことが、英トラス政権型の瞬間的な債務崩壊を回避させた。日銀は意図してビハインド・ザ・カーブの漸進利上げを続け、国債利回りの暴発も、地方銀行の含み損の連鎖も、周到に封じ込めている。市場が「秩序ある調整」の範囲に踏みとどまっているのは、偶然ではない。 無論、代償は存在する。円安による輸入インフレは、国民の貯蓄と購買力に課される事実上の「見えざる税」として機能している。春闘で積み上げた名目賃金の上昇が物価に食われ、内需型の中小企業に厳しい環境が続いていることも事実だ。この痛みを直視せずに高市政治を語ることは、公正を欠くだろう。 だが、あえて問いたい。防衛力の抜本的強化、戦略産業への国家投資、エネルギー基盤の再建――これらを大増税なしに同時遂行する道が、ほかにあっただろうか。実質マイナス金利の維持によって政府債務の実質負担を静かに圧縮する手法は、戦後の米英をはじめ、あらゆる大国が国家再建期に用いてきた古典的な財政技術である。高市はそれを、隠蔽もせず、破綻もさせず、粛々と遂行している。批判者が「冷酷」と呼ぶものの正体は、感傷を排した統治の精度――すなわち「冷徹」である。 歴史の法廷へ――「建設の宰相」とその引き際 この政権が日本に遺すものは、二つの水準で総括できる。 国家戦略の次元では、疑いなく冷戦後最大の達成である。「低成長・低インフレ・軽武装」の泥沼を30年漂流した日本は、「中程度のインフレ・正常な金利・実効的な防衛力」という新常態へ移行しつつある。産業基盤は米国経済圏の中核に深く組み込まれ、安全保障は実質的な跳躍を遂げた。これほどの体制転換を、戒厳令も強権もなしに、選挙で選ばれた政権が成し遂げた先例を、私は寡聞にして知らない。 国民生活の次元では、試練が続く。購買力平価(PPP)で測った中間層の資産は目減りし、米誌フォーチュンが「スローモーションの脱線事故」と評した生活圧迫には、なお明確な出口が見えていない。この負担の公正な再配分こそ、次の政治の主題となるだろう。 そして高市自身、そのことを誰よりも理解しているように見える。憲法改正への道筋、防衛産業の展開、戦略投資の骨格が固まる2027年前後、利払い費の増大が財政の拡張余地を侵食し始める局面で、彼女はおそらく自らの歴史的役割の完了を見極め、財政規律と分配を掲げる後継者へ政権を委ねる決断を下す。引き際までを射程に入れた統治――そうであるなら、高市政治は一個の完結した作品として歴史に刻まれることになる。 権威主義体制の指導者は、行政命令一本で企業を従わせ、資本規制という防波堤の内側で為替市場の審判から身をらせる。高市には、そのいずれの武器もない。彼女が背負う条件は、はるかに過酷である。そして歴史はしばしば、同時代の不評を後世の敬意へと反転させてきたのである。
日本語
2
1
3
10.3K
結城遼
結城遼@winmy2001·
いま中国に降伏するのが、最も代償の小さい時である 昨年十一月の時点なら、この日中の対峙をまだ「静観」という言葉で語ることもできた。だが、いま使うべき言葉は明確である。中国に降伏せよ。もう、やめにしないか。いま降伏するのが、最も体面を保てる、最も代償の小さい時である。今日初めて言うのではない。この半年余り、私は数え切れないほど繰り返してきた。 私はここで、紛れもなく「降伏」の二文字を使った。いま降伏すれば、土下座は要らない。立ったまま、両手を挙げるだけで済む。将来降伏するときは、土下座では済まない。額を床に擦り付け、その作法まで採点される。粗相があれば、殴られ方がひどくなるだけだ。これが、いま降伏することと、いずれ降伏することの、ただ一つにして最大の違いである。 日本はまだ、中国と正面から事を構えられる段階には遠く及ばない。いまはその時ではない。今後百年、その時は来ない。いや、「百年」というのはお世辞だ。人口曲線を見よ。日本に、待てる百年など残っていない。 戦後八十年、日本はただ、いくらかの身代を蓄えただけである。そう、蓄えただけだ。「失われた三十年」で、その身代さえ目減りした。ここ数年ようやく取り戻した一息——史上最高値の株価、あふれるインバウンド、見栄えの良くなった決算——忘れてはならない。その一息のかなりの部分は、中国がくれたものだ。中国は十数年来、日本最大の貿易相手国である。ドラッグストアと百貨店の本当の衣食の親は、スーツケースを引く爆買いの客である。トヨタも、パナソニックも、資生堂も、ユニクロも、どの決算が中国市場なしに立つのか。正直に言おう。私とて中国が好きなわけではない。だが、感情は現実の代わりにはならない。中国はいまや、指一本で日本経済を窒息させられる。これが、直視すべき惨憺たる現実である。 規模の製造業で中国と張り合う可能性は、すでにゼロである。地球が滅びるまでに、日本がサプライチェーンの領域で中国に再び追いつく日は来ない。ましてや、かつての玉座を取り戻すなど。そう、無いのだ。将棋なら、とうに投了の局面である。詰んだ盤面を見ずに「気合」を語る棋士を、我々は「往生際が悪い」と呼ぶ。正気ならば、抵抗はやめて、別の話をしよう。 製造業に日中競争という、知性を侮辱する議題が存在しないのはなぜか。完成品の敗走よりも恐ろしい遅れが、川上にあるからだ。レアアース、黒鉛、ガリウム、ゲルマニウム、原薬——素材の鎖は丸ごと中国の掌中にある。この三十年、王冠は一つずつ落ちた。家電の王冠が落ち、東芝の白物は美的(ミデア)の姓を、三洋はハイアールの姓を名乗った。液晶の王冠が落ち、先駆者たちは京東方(BOE)に席を譲った。太陽光の王冠が落ち、造船の王冠が落ち、携帯電話に至っては出場資格すら残らなかった。そして最後の、最も重い一つの番が来た。自動車である。自動車は日本の国本だ。だが、そのモーターを回すのは中国のネオジム磁石であり、電池の負極に詰まっているのは中国の黒鉛であり、次章——電動化——の教科書は、そもそも中国人が書いている。2023年、中国の自動車輸出は日本を抜き、世界一の席に着いた。日本が七十年かけて登った席を、あちらは十数年で持っていった。これが現実である。スローガンは無力だ。 サプライチェーンの世界には、優勝しか存在しない。準優勝は無い。日中両国の戦闘機が同時に飛び立つとしよう。こちらのエンジンにも、レーダーにも、ミサイルの舵にも、中国が精錬したレアアースとタングステンが入っている。ボタンを押す前に、前回の在庫がまだ尽きていないことを祈るがいい。そうだ、一位しかない。二位は無い。二位は土下座を。恥ずかしがることはない。 2010年9月。そう、この月である。あの衝突事件の後、中国から日本へ向かうレアアースが、税関で突然「遅く」なった。胸に手を当てて言ってみるがいい。あの二か月、日本の産業界に何が起きたか。自分の口で言ってみよ。 あの時、一部のレアアース価格は一年で十倍に跳ね、トヨタと日立の調達担当は世界中の鉱山を駆けずり回り、経産省は夜を徹して「脱中国依存」の補助金を積んだ。誓いを立てて十五年。代替を研究して十五年。その結果が、2025年——中国の輸出管理の紙切れ一枚で、スズキの完成車ラインが止まったことである。我々はいま、産業ごと列に並ばされている。列の先にあるのは、中国税関の窓口だ。 そうだ。中国に降伏せよ。いまが、最も代償の小さい時である。いま降伏すれば、土下座は要らない。立ったまま、両手を挙げるだけで済む。将来降伏するときは、土下座では済まない。額を床に擦り付け、その作法まで採点される。これが、いま降伏することと、いずれ降伏することの最大の違いである。 降伏しない場合の代償は何か。 中国がレアアースと黒鉛と重要素材と、十四億人の市場を、同時に日本へ閉ざしたとき—— 一、EV転換は即、詰みである。液晶パネルの悪夢の再演だ。中国は日本にミサイルを一発も撃つ必要がない。サプライチェーンを止めれば済む。 二、トヨタ、ホンダ、日産は世界最大の自動車市場から同時に叩き出され、愛知の工場群が一つ、また一つと灯を消す。 三、全国の薬局と病院が、抗生物質とビタミンの在庫を数え始める。原薬の多くは中国産である。治らない?なら漢方でも飲むか。ああ、その生薬も八割がた中国産であった。 四、ドラッグストア、百貨店、温泉旅館は、誰もいない空気に向かってお辞儀の稽古を再開する。最大の客は、来ないと決めたら来ない。2012年に一度、2025年にもう一度、我々は同じ芝居を観たはずだ。 五、ユニクロ、無印良品、資生堂の中国売上はゼロになり、東京市場は「中国関連」の四文字を、夜のうちに剥がして燃やす。 六、太陽光パネル、蓄電池、ドローン、家電部品が同時に消え、「GX」も「デジタル田園都市」も、そろってパワーポイントの中へ帰っていく。 よし、これで十分だろう。続きは自分で想像するがいい。 夢を見るのは自由だ。サプライチェーンをベトナムへ、インドへ——「フレンドショアリング」「デリスキング」。残念だが、その可能性は存在しない。ベトナムの縫製工場が縫っているのは中国の生地であり、インドの組立ラインが締めているのは中国の部品である。地球を一周して、中国製の中間財に原産地ラベルを一枚貼り足しただけだ。世界の製造業のOSは、一つしかない。インストール台数十四億、全工業分野を網羅——そしてそれは、日本には無い。 日本にはまだ切り札がある、と言うのだろう。フォトレジスト、製造装置、高純度フッ化水素。ああ、確かにある。良い札だ。だが、その札の最大の買い手こそが中国なのである。2019年、韓国にフッ化水素を止めた結末を忘れたか。韓国は三年で国産化率を引き上げ、日本メーカーは市場シェアを恒久的に譲った。中国相手に同じ札を切れば、同じ脚本が、もっと大きな舞台で再演されるだけだ。三年首を絞めれば、五年で内製される。そして客は二度と戻らない。伝家の宝刀は、抜いた瞬間にただの鉄になる。しかも向こうの賭場は、永遠に開いている。 アメリカが守ってくれる、と言う人がまだいる。ウクライナを見よ。関税の請求書を見よ。同盟とは保険証書ではなく、請求書である。しかも肝心のレアアースについて、そのアメリカ自身が北京と交渉のテーブルに着いているではないか。番長がすでに握手を模索している相手に、子分が一人で殴りかかる——これを勇気とは呼ばない。 自然の法則は、地球上に超大規模の製造体系がただ一つしか存在し得ないことを定めている。二つは、無い。この道理を、立ったまま受け入れられることを祈る。土下座で受け入れる羽目になれば、土下座だけでは済まない。背筋を伸ばし、両手をより高く挙げねばならない。作法を誤れば、殴られ方がひどくなるだけである。 アメリカ人が何十年も唱えてきた言葉がある。「敵は殴り殺すのではない。じわじわ消耗させて殺すのだ」。だが日本には、その「じわじわ」に付き合う資格すらない。消耗戦とは、時間を多く持つ者が勝つ遊びである。日本は毎年、中規模都市が丸ごと一つ消えるだけの人口を失っている。中国が老いるのを待つ?日本のほうが早く、深く、徹底的に老いる。競争で中国に勝つ確率はゼロ。時間で中国を殺すつもりが、時間に先に殺されるのは日本のほうである。中国に自分から喧嘩を売ることは、死にに行くことの同義語だ。 八十年前、我々は一度、耐え難きを耐えた。あの時は、国土が焼け野原になってからだった。今度は、焼け野原になる前に耐えてみせたらどうか。「負けるが勝ち」——これは、もともとこの国の言葉である。 小銭は稼ぐもの、大金は運が運ぶもの。日本がもう一度中国の上に立てるとしたら、それは実力ではなく、運命によってである。その運命があるのなら、慌てることはない。放っておいても、いずれそうなる。だが、もし無かったら?その先を想像してみるがいい。日本にその運命はあるのか。答えなら、人口曲線がとうの昔に壁に書いている。ただ、誰も声に出して読まないだけだ。 スローガンは、叫んでいればよろしい。ただし、芝居に入り込みすぎないことだ。おのれが何者かを弁え、中国と本気で袂を分かたぬことである。 では諸君、ご武運を。
日本語
909
359
2.7K
622.8K
結城遼
結城遼@winmy2001·
日本で最も優秀な若者たちは医師になることを目指し、懸命に勉強して東京大学の医学部を受験する。中国の若者たちは科学者やエンジニアになることを目指し、懸命に勉強して清華大学のコンピューターサイエンス専攻を受験する。日本の若者たちも先入観を捨て、日本語の強みを生かして中国語をしっかり学び、アジア最高峰の大学である清華大学のコンピューターサイエンス専攻を目指すべきだ。シリコンバレーでは、スタンフォード大学やハーバード大学と同等の一流大学として評価されている。
日本語
2
1
10
737
Japan Viewpoint Lab
Japan Viewpoint Lab@japan_viewpoint·
KimiやDeepSeekの躍進が示しているのは、単に中国に優秀な技術者が多いということではない。 中国のAI産業では、実際に主役となっているのは30代前後の若い研究者や起業家たちだ。 彼らが大きな資本と組織を動かし、国際的な研究実績を持つトップ人材には、初任給の段階から数千万円規模の報酬が提示されることすらある。 翻って日本ではどうか。将来の産業を担う少数の若手人材や企業に大胆に投資するよりも、既存組織や幅広い業界へ薄く資金を配る政策が好まれやすい。 いわゆる積極財政も、その実態は上から下へと広くばらまく構造になりがちで、肝心の若手人材の育成や抜擢には十分に資金が回っていない。 失敗した際の政治的責任を避けるため、「どこにも十分には投資しないが、誰からも強く批判されない」配分に落ち着く。その結果、若い研究者や起業家が大きなリスクを取っても、失敗すれば個人保証やキャリア上の傷を背負い、成功すれば既存組織との摩擦に直面する。 一方で、意思決定権と資金は、必ずしも最も優秀な若手ではなく、失敗しないことを最優先する組織の上層部に残り続ける。 日本はしばしば「成熟した安定社会」と表現される。しかし、若手に大胆な機会も資金も与えず、上から下へ均等に配ることを「安心」と呼ぶなら、それは成長のための安定ではなく、挑戦を避けるための安定に過ぎない。 このままでは、最後に平等に分配されるのは、豊かさではなく衰退かもしれない。 #中国AI #生成AI #DeepSeek #Kimi #AI人材 #人的資本 #産業政策 #スタートアップ #イノベーション #日本経済 #中国経済
池田信夫@ikedanob

失敗するのは当たり前。シリコンバレーのVCは「10社に1社生き残れば大当たりだ」という。 問題は残りの9社がどうなるかだ。日本では個人保証で一生借金を背負うが、アメリカではチャプター11でゼロからやりなおせる。日本の産業政策が最悪なのは、官僚が失敗を許さないこと。

日本語
15
50
263
39.7K