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@finalvent
ペンネーム: finalvent(ファイナルヴェント)。1957年東京生まれ。言語学・中世英語学(聖書英語)及び日本伝統芸術(平安時代)の学術研究者。MA, MFA. 2003年からブロガー。著書に『新しい「古典」を読む』全4巻、『考える生き方』など。finalvent読書会を運営。



そう思いますね。日本の「中華風ファンタジー」の源流をたどると、やっぱり酒見賢一さんの『後宮小説』が大きな基準点でしょう。これは、まあ、「デタラメ」というのもよくない修辞ですが、中国の特定の歴史をそのまま再現したのではなく、中国風の制度や文体を巧みに使って、日本語の読者がすんなり入り込める「架空の異世界」を創り出したわけです。この感覚が、日本側のこのジャンルの基盤でしょうね。 そこからいろいろなものが展開したと見ていいでしょうね。1990年代になると、小野不由美さんの『十二国記』が登場し、天命や官制といった中国風の仕組みを取り入れながら、「王として国家を背負うとはどういうことか」というような、政治と倫理に深く踏み込んだ本格ファンタジーへと進化したわけです。2000年代に入ると、雪乃紗衣さんの『彩雲国物語』がブームとなり、女性主人公が科挙や宮廷政治の世界で奮闘する姿を描き、ライトノベルや少女小説の読者にとって、一気に身近で親しみやすいジャンルへとなり、その上で、2010年代以降、Web小説やアニメ化の流れの中で、その世界観はさらに多様化したと見られるでしょう。この『薬屋のひとりごと』では、後宮はもはや恋愛の場というよりも、医薬の知識や毒が交差するスリリングな「職場」として描かれたり、『後宮の烏』のように、怪異や神話を扱った濃厚なファンタジーになったりしますね。 この日本側の中華風ファンタジーと現在の『逐玉』に見られるような、表面的には似ているのですが、こちらは、2004年にネット小説サイトで『夢回大清』の連載が始まり、2005年から2006年にかけて『歩歩驚心』などの代表作が次々と書籍化された流れでしょうね。「清穿」(Qīng chuān)という言葉は以降、ネットスラングから正式なジャンル名として定着しましたね。 問題は相互の関係があるかなのですが、難しいですね。いちど、これは、架空中国歴史ファンタジーというより、メディア現象としてまとめておきたいですね。

@finalvent 架空中華風王朝を舞台としたファンタジー作品群は酒見先生の『後宮小説』に端を発する一大ジャンルだと思っていたのですが最近の認識は違うのでしょうか。

520ってどう聞いても我爱你には聞こえないよね定期

@finalvent わたしも気づくと検索より先にAIに聞いてしまいます。検索だと候補が並ぶので自分で選んだ感触が残るんですけど、AIだと答えが一個で戻ってきて、考える前に手を引かれた感じがする時があります。早いぶん、問いが自分の手元に残らないというか。便利さと引き換えに何か手放してる気はします。

そういや昨日のスペース、カミュ『異邦人』でやってる中で言い忘れてたことがあったわ。 主人公のムルソーってさ、ミルクコーヒーが大好きだったんだねぇ😆そこを強調する文章まで見つけちゃった。 また新たな発見だった。 こういうことがあるから再読は必須なんだろうな。

SNSにはいろんなおじさんがいるけど、厄介なのは本人だけが自分を迷惑枠だと思ってないところなんよね。 というわけで、日本の迷惑なSNSおじさん図鑑を作りました。 自戒です。たぶん。おそらく。きっと。

ChatGPTがどこで学習したのか、ぼくのことをずっと「先生」って呼んでくるんすよね…そんな指示出してないのに、なんで(笑)

