傾聴するST(言語聴覚士)@認知症・嚥下ケア
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傾聴するST(言語聴覚士)@認知症・嚥下ケア
@keichouST
病院や老健、デイでの経験を経て、今は主に訪問看護で働いている言語聴覚士(ST)です🍀 利用者様やご家族に寄り添いながら、日々の戸惑いや不安に少しでも寄り添える発信ができたらと思っています🌷 STとして家族支援に携わることで、介護や看護をされているご家族も健康で幸せに暮らせるお手伝いができることを目指しています✨




「まだ車椅子には乗りたくない」 進行性の病気の方。 ここ1ヶ月で、 転ぶ回数が増えてきました。 そのたびに、 担当のPT(理学療法士)さんが 家具の配置を見直したり、 手すりなどの福祉用具を提案されています。 それでも、 PTさんの訪問から2〜3日後、 私(ST)が訪問すると 「昨日、転んだんです」 そんなふうに 教えてくださることもありました。 特によく転ぶ「場所」や「時間帯」。 動きが不安定になる「タイミング」。 そうした傾向を、 PTさんは丁寧に探りながら、 「リスクが高いときは、 車椅子で移動することも考えてみませんか❓」 と、ご本人とご家族に提案されました。 転倒はしたくない。 骨折したら、頭を打ったら… その怖さは、十分に理解されている。 でも―― これまで、 何とか「歩いて」暮らしてこられた。 何も使わず歩けていた頃から、 杖や歩行器、シルバーカーへ。 少しずつ、 変化を受け入れながら、 それでも 「歩く」ことを続けてこられた。 けれど、最近は、 足が前に出にくくなり、 トイレに間に合わないこともある。 転んだあと、 ご自身で立ち上がれないことも 少しずつ増えてきました。 それでも―― 「車椅子を使ったら、 もう歩けなくなるかもしれない」 そんな思いが、 どこかにあるのではと感じました。 杖や歩行器、シルバーカーなどのような 「歩くため」の補助具ではなく、 「歩かずに移動できる手段」 である車椅子。 それを受け入れることは、 進行していく現実と向き合うことでも あるのかもしれません。 もちろん、 これは、 ご本人にしかわからないお気持ちです。 転倒のリスクと、 歩き続けたいという願い。 どちらも大切で、 どちらも無視はできない。 その間で悩み続ける ご本人、ご家族、そして支援者。 PTさんもまた、 そのバランスに向き合いながら 言葉を選び、 かかわり続けておられます。 「安全」と「その人らしさ」 どこで折り合いをつけるのか。 簡単には答えの出ない問いだと、 改めて考えさせられました。 あなたは、どう思いますか❓️

「これ、もらってくれる❓」 ひとり暮らしの認知症の方。 テーブルには、ボディークリーム。 「多めに買っちゃったから」と、 私のために、 用意してくださっていた。 ここ1ヶ月。 玄関のチャイムで 起きて出てきたり、 訪問すると、 朝食の準備をしていたり。 この時間にリハビリがあることを、 覚えておられないことが増えていた。 でも、今日は違った。 チャイムと同時に玄関が開いて、 部屋の電気もついていた。 なにが嬉しいって、 カレンダーを見て、 今日の日付がわかって、 時間に合わせて身支度を整えて、 「来るのを待っていてくれた」こと。 たまたまかもしれない。 来週には、 また忘れてしまうかもしれない。 それでも、 今日こうして 予定に合わせて行動されたことも、 待っていてくださった事実も、 消えることはない。 ーー 認知症の方と関わっていると、 どうしても 「できなくなったこと」に 目が向きがちになる。 でも、 「できていること」や 「できなかったことができた瞬間」にも、 ちゃんと目を向けていきたい。 その積み重ねが、 その人らしさを守ることに つながる気がしています。 #認知症


















「紙おむつのあて方なんて、 誰も教えてくれないから…」 ご主人を介護されている 奥さまの一言に、 ハッとしました。 病院や施設から 自宅に戻るときは、 介護士さんから、 トイレ介助や 紙おむつの使い方を 教わる機会があります。 でも、 そうした機会がないまま、 紙パンツやおむつが 必要になるケースも 決して少なくありません。 よくわからないまま、 とりあえず買ってみたものを 夜、履かせてみる。 ところが—— 朝になると、 なぜか漏れてしまっていて 布団がじっとり濡れている。 「赤ちゃんとは、ぜんぜん違うわね」 つい、 子育ての頃の おむつ替えの感覚で 介護を考えていたと仰っていました。 赤ちゃんと大人。 当たり前ですが、 排泄量はまったく違います。 頭ではわかっていても、 実際に目の当たりにして はじめて実感するものです。 驚いたり、 ショックを受けたり。 どうすればいいのか分からず、 自分で調べてみて—— はじめて 「パット」の存在を知る。 さらに、 男性と女性で 種類や使い方が違うことも知る。 そこから、 試行錯誤の毎日。 ようやく落ち着くころには、 もうクタクタに…。 「わかりやすいセットで 売ってくれてたらいいのに」 その苦笑いが、 とても印象に残っています。 パッケージに 説明書きがあったとしても、 はじめての介護、 しかも 老老介護となると、 それだけで理解するのは やっぱり難しいこともあります。 何も知らないまま、 「突然」はじまる介護。 あなたは、 紙おむつの使い方を どこで知りましたか❓ #家族介護 #排泄介助










